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ついに動画に対応--リコー、360度の全天球写真が撮れる「RICOH THETA」新モデル

坂本純子 (編集部)2014年10月29日 12時38分
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 リコーは10月28日、一度シャッターを切るだけで撮影者を取り囲む全天球イメージを撮影できる「RICOH THETA(リコー・シータ)」の新モデル(型番:RICOH THETA m15)を発表した。リコーイメージングから11月14日より販売する。市場想定価格は税込みで3万5000円を見込む。

4色そろった「RICOH THETA」新モデル
4色そろった「RICOH THETA」新モデル
発表会は、日本科学未来館で行われた。リコーはオフィシャルパートナーで、地球ディスプレイ(Geo-Cosmos)とTHETAのイメージとも合う
発表会は、日本科学未来館で行われた。リコーはオフィシャルパートナーで、地球ディスプレイ(Geo-Cosmos)とTHETAのイメージとも合う
新モデルの特長
新モデルの特長
動画のつなぎ処理の流れ
動画のつなぎ処理の流れ

 2013年9月にIFAで発表された初代RICOH THETAの登場から1年、新モデルでは多くのユーザーから要望があったという全天球動画撮影を可能にしたほか、通信速度を最大で約2倍に高速化した。なお、サイズやデザインは従来モデル同じで、高さ129mm×幅42mm×奥行き22.8mm、重さは約95g。

 動画は、撮影後にPC上で画像変換処理を行うと、最大3分間の撮影画像を全天球動画で楽しめる。THETAは2つの魚眼レンズで撮影しており、その2つの画像をつなぎ合わせる処理が必要になる。そのため、現状では動画の処理にPCが必須となっているが、スマートフォンのアプリ上で処理することやクラウドとの連携なども検討しているとのことだ。動画は、ウェブサイトtheta360.comに作成した動画をアップして、通常の全天球イメージと同様に各種SNSで共有できる。

 一般的に行われている写真撮影は、撮影者が見たものの一部を“切り取る”もの。それに対しRICOH THETAは、ワンショットですべてをキャプチャーし、場の雰囲気を共有できる新たなデバイスとして、先進デジタルユーザー層を中心に人気を集めている。

 リコー 新規事業開発センター所長の大谷渉氏は、現在の販売状況について「新規事業開発という立場からすると満足。状況としては悪くない。ただ、ものすごくいいという認識もしていない。もっと盛り上げていくための方法は試行錯誤している。要望のあったAPI/SDKへの対応も認知度を上げるために重要なものだと思っている」と説明した。

 なお、開発者向けにウェブサイトtheta360.comで、APIの公開とSDK(ベータ版)の提供を11月14日に開始予定だ。RICOH THETA本体のさまざまな機能設定や操作を独自にアレンジして楽しめるオリジナルアプリの作成が可能になる。

 リコーは、今後はさらに一般的なユーザー層にも広めていきたい考えだ。カラーバリエーションは従来のホワイトに加え、ブルー、イエロー、ピンクの全4色に増やした。塗装は肌触りをよくし、汚れが付きにくいものになっている。

 これまでTHETAは、アプリの更新によって、露出設定やぼかし機能、マニュアル撮影機能などを順次追加してきた。また、デジタルカメラなどでもリコーはファームウェアやアプリの更新によってさまざまな機能を追加することで知られる。

 今回、スペックとしては初代モデルとほとんど変わらないものの、「動画のところで少し違うところがあり、その部品が新しいものになっている」とし、従来モデルでは動画の対応はしないことを明らかにしている。

  • レンズ構造

  • 動画の生データ。このように2つの魚眼レンズで撮れていることがわかる

  • 変換後のデータ

  • 初代モデル(左)と新モデル(右)。ほとんど見た目は同じだが、同じホワイトでもやや色味や塗装が異なる

  • 違いは刻印。上が初代モデル、下は新モデル。「m15」と入っているのがわかる

  • カラバリ展開も、ユーザー層を広げる策の一つ

左から、リコーイメージング 代表取締役社長の赤羽昇氏、タレントの松嶋初音さん、リコー 新規事業開発センター 所長の大谷渉氏、リコー 技術研究所 フォトニクス研究センター 製品開発室の寺尾典之氏
左から、リコーイメージング 代表取締役社長の赤羽昇氏、タレントの松嶋初音さん、リコー 新規事業開発センター 所長の大谷渉氏、リコー 技術研究所 フォトニクス研究センター 製品開発室の寺尾典之氏

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