SoftBank Internet and Media(SIMI)は10月28日、インドに本拠を置くANI Technologies Pvt(オラ)とSnapdeal(スナップディール)の2社に対して、総額で約8億3700万ドル(約904億円)の出資を行うと発表した。出資額はオラに対して約2億1000万ドル(約277億円)、スナップディールに対して約6億2700万ドル(約677億円)で、スナップディールについてはSIMIが同社の筆頭株主になる。
2011年に創業したオラは、タクシー配車プラットフォーム事業を展開。スマートフォンやコールセンターによる配車予約サービスを提供しており、現在インド国内主要19都市で3万3000台以上のタクシーを展開している。一方、2010年に創業したスナップディールはEコマース事業を展開しており、「Snapdeal.com」は登録ユーザー数2500万人以上、加盟店舗数5万店以上というインド国内最大級の通販サイトに成長しているという。
ソフトバンクは今回の投資により、各投資先とソフトバンクグループの各事業会社とのシナジーを強化し、インド市場に向けたビジネス展開を推進していきたい考えだ。ソフトバンク代表の孫正義氏は、今回の発表について「インドは現在さらなる発展に向けてターニングポイントを迎えており、今後十年に渡り力強く成長し続けると確信している。(ソフトバンクグループは)今後数年に渡りインドに戦略的投資をしていきたい」とコメントを寄せている。
また、SoftBank Internet and MediaのCEOであるニケシュ・アローラ氏は、「インドはネット人口は世界3位であるものの、Eコマース市場規模はあまり大きくない。より良く、速く、安いインターネット環境が構築されれば、市場規模は大きく成長する可能性がある。ソフトバンクの出資はインドのITインフラ構築への貢献につながる」とコメントしている。
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