Googleは、人工知能を手がける秘密主義の企業DeepMindの買収に続いて、人工知能の研究でオックスフォード大学と提携した。
Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントで、DeepMindの共同創設者でもあるDemis Hassabis氏が明らかにした。同氏はGoogle Europe Blogで、今回の提携によって、特に画像認識と自然言語の分野で人工知能の理解が加速すると述べている。
Googleは、英国を拠点とするDeepMindを2014年1月に買収した。電子商取引ソフトウェア、シミュレーション、およびゲーム向けのアルゴリズムと機械ベースの学習プロトコルを専門とすること以外、DeepMindについてはほとんど知られていないが、報道によると、買収額は4億ドルだったという。
Google傘下に入ったDeepMindは今後、オックスフォード大学の2つの人工知能チームと協力していく。Nando de Freitas教授とPhil Blunsom教授、ならびにEdward Grefenstette博士とKarl Moritz Hermann博士は、2013年に共同でDark Blue Labsを創設した。4人とも、「自然言語理解(NLU)への深層学習の利用」の専門家だ。
Vision Factoryの共同創設者であるKaren Simonyan博士、Max Jaderberg氏、Andrew Zisserman教授は、深層学習を利用した視覚認識システムの向上に注力する。
Googleは、これら新興企業の創設者7人全員を雇用した。3人の教授はいずれも、オックスフォード大学に在籍して仕事を続ける。活動協力の一環として、同社は、オックスフォード大学のコンピュータサイエンス学科およびエンジニアリング学科との研究協力(学生インターンシップや共同講座、ワークショップを含む)のために「多大な」寄付をする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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