「iOS 8」は、リリース後の4週間で約48%の「iOS」ユーザーがインストールした。ユーザーによるカスタマイズが可能なキーボードや、刷新された「Messages」アプリ、ウィジェットなど、多数の新機能が追加されていた。同OSのロールアウトに問題がなかったわけではない。いくつかのバグを修正するはずだった「iOS 8.0.1」アップデートが原因で、多くのデバイスが正常に動作しなくなってしまった。ユーザーから、「Touch ID」が機能しなくなった、セルラー接続が全くできなくなった、といった障害が報告され、Appleはリリースからわずか数時間でiOS 8.0.1の配信停止を余儀なくされた。
Appleの「iOS 8.1」アップデートは、iOS 8に劇的な変化をもたらすものではないが、多くの改善と新機能を提供する。その中で最も注目に値するのが米国で対応する「Apple Pay」だ。
Apple Payは、Appleが9月に「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」「Apple Watch」を発表したときに初めて先行披露された。このモバイル決済サービスは、こうしたデバイスに搭載された近距離無線通信(NFC)ハードウェアを使って、加盟店での決済を実行する。ユーザーはクレジットカード情報を追加すれば、自分のスマートフォンを小売店の決済端末にかざして支払いができるようになる。
iOS 8.1では、「iCloud Photo Library」もパブリックベータ版として提供される。ユーザーの「iCloud」ストレージを使って画像をクラウドにホストするため、ユーザーは自分の所有するすべてのウェブ接続型デバイスでそれらの画像を閲覧することができる。最初の5Gバイトは無料で利用できるが、さらに多くのストレージを使いたい場合は有料となる。利用料金は、20Gバイトが月額99セント、200Gバイトが月額3.99ドルで、さらに大容量のプランも用意されており、最大容量は1テラバイトだ。また、iOS 8.1アップデートでは、「Camera Roll」が復活している。この機能が削除されて不便な思いをしていた人には朗報だろう。
iOS 8.1にアップデートすれば、「Continuity」も利用可能になる。これは、あるiOSデバイスで開始した作業を別のiOSデバイスで完了できるという機能だ。例えば、「iPad」で基調講演のプレゼンテーションを作成している場合、それを「iPhone」に渡して引き続き作業することができる。「OS X Yosemite」を使用している場合も、自分が所有するすべてのAppleデバイスの間でさまざまなものをやり取りすることが可能だ。
AppleのiOS 8.1アップデートは米国時間10月20日にダウンロード提供が開始される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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