KDDIウェブコミュニケーションズが9月25日に開催した「THE WEB EC SUMMIT 2014」で「ネットショップの変遷から見る、ネットショップ成功のカギ」と題されたパネルディスカッションが行われ、成功・失敗するECの特徴や、2015年のECの展望などが語られた。
パネリストは、GMOペパボ代表取締役社長の佐藤健太郎氏、BASE代表取締役の鶴岡裕太氏。モデレーターは、技術評論社 クロスメディア事業部 電子出版推進室 室長の馮(ふぉん)富久氏が務めた。
GMOペパボは、ハンドメイド作品の展示や売買ができるCtoCオンラインマーケット「minne(ミンネ)」や、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」などを運営。またBASEは、初期費用や運営費が無料のネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を運営している。
鶴岡氏:直近で言うと、女子美大生が作っている「feast(フィースト)」というブランドのもの。商品が増えているなか、アマゾンや楽天などとどう差別化するか、ブランディング、キャッチコピー、マーケティングがとても上手い。1日に数百万もの売り上げを立てていました。
要するに、TwitterやFacebookを使ったブランディングや、そこでバズらせられること。そういうものを駆使できているところは上手い。ただし、それは一例で、やはり継続してファンを作ることが大切だと思います。
鶴岡氏:「シンデレラバスト」をキーワードとするランジェリーブランドだったのですが、最初に製品のコンセプトをTwitterに投稿したら、その日のうちに1万RTされ、夜にはネットショップを作ってティザーとして公開していました。
ぱっと市場に投げたらリアクションがもらえて、じゃあすぐにネットショップを作ろうとなり、次の日から売り上げを立てていく。そのスピード感と、流れを読む力。またそれをキャッチアップする力はすごいと思います。
【拡散希望】
貧に…品乳向けランジェリーブランド
《feast by GOMI HAYAKAWA》
始動します!
「なんで、胸がある子にはランジェリーを選ぶ楽しみがあって貧乳にはない⁈」
来月頭〜中頃に予約開始予定です! pic.twitter.com/IkVyh7Y9Zo
— ハヤカワ五味@CAMPFIREなう (@hayakawagomi) 2014, 7月 29
シンデレラバストってパッと言って伝わるかな。小さい靴をシンデレラサイズって言うのと同じに、シンデレラバストって言い方普及したいんだけど、その始まりは如何にすれば。
— ハヤカワ五味@CAMPFIREなう (@hayakawagomi) 2014, 8月 6
佐藤氏:沖縄にチキンを売っているお店があって、そこの娘さんがそのお店のECを立ち上げました。チキンしか売っていないのですが、すごくかっこいい。テレビなどにも取り上げられるようになって、メジャーになっています。
チキンを売っていることに対して信念を持って、「両親がお店でこんなことをやっている」というのをブログで書いたりしていて、「そのチキンを食べてみよう」とさまざまな人達の共感を呼んだ。結構リピーターが多いみたいです。これは成功事例だと思います。
鶴岡氏:BASEの場合、Amazonや楽天で販売されている、ナショナルブランドの商品などを販売しても、全然売れないかもしれません。たぶん価格競争で負けてしまうので。
佐藤氏:商品の情報が全然ないサイトは買われないです。商品情報が多く書いてあった方がいいし、写真は背景がしっかりとして、光を当てて撮ったような写真のほうが、同じ商品でも、見た人の印象がいい。「売ろう」という気持ちがあるECサイトじゃないとものは売れない。
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