LINEは10月8日、電子コミックサービス「LINE マンガ」の世界展開を目的とした、合弁会社「LINE Book Distribution(ライン ブック ディストリビューション)」を、講談社、小学館、メディアドゥの3社とともに発足したことを発表した。
新会社の資本金は3億円で、代表取締役社長にはLINE 上級執行役員 CSMOの舛田淳氏が就任した。また、小学館、講談社、メディアドゥから1人ずつ取締役に就任している。2014年内に国内出版社やレーベルの作品をグローバル版として提供する予定で、まずは英語と中国語(繁体字)から展開する。
2013年4月にサービスを開始した「LINE マンガ」は、現在約50社以上の出版社・レーベルの8万点以上の作品を提供している。累計ダウンロード数は800万件を超えるという。新会社では、LINEが培ったLINE マンガの開発・運用ノウハウや世界における大規模なユーザー基盤、講談社や小学館が持つコンテンツ力、メディアドゥのデジタルコンテンツ配信システムなどを結集して、グローバル版を提供していくという。
また、海外では日本のマンガ文化への関心が高いが、正規版コンテンツがなかなか手に入らず、海賊版が横行し問題となっている。一方で、日本の出版社も海外からニーズがあることは知りながらも、資金面や人材面などから容易に海外展開できなかった。同社ではグローバル版によって、こうした課題を解決したいとしている。
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