NHN PlayArtは7月2日、スマートフォン向けコミックサービス「comico(コミコ)」の海外進出を発表した。同日より台湾でサービスを開始し、8月には現地法人も設立する。2014年内に同国内で100万ダウンロードを目指すという。
comicoはスマートフォンでの閲覧に特化したウェブ漫画サービス。画面を縦にスクロールしてコマ割りのない漫画を閲覧するスタイルを採用しているのが特徴だ。2013年10月にサービスを開始し、同社がプロ契約した人気アマチュア漫画家の「公式作品」を毎日掲載。また同年12月には一般ユーザーによる作品投稿も可能にした。6月30日時点で公式コミック数は90作品、アプリのダウンロード数は300万を超えるという。
日本貿易振興機構(JETRO)が5月に発表した調査結果によると、台湾の若者世代(15歳~34歳)の85.9%が「日本に親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」と回答。その理由として52.0%が「現代文化/ポップカルチャー」を挙げている。
NHN PlayArtでは、この台湾の若者世代における日本のコンテンツへの親近感の高さに注目し、まず同国でサービスを提供することにしたという。当初は、日本で人気の「ReLIFE」「ももくり」「保留荘の奴ら」など31作品を公開し、順次人気作品を追加する予定だという。
また8月には、同社の100%子会社である「台灣玩藝有限公司」を設立。現在NHN PlayArtが日本国内で行っている事業と同様の展開を、台湾域内で2014年内に開始する予定だ。資本金は、1億5000万台湾ドル(約5億円)で、代表取締役社長にはChoi Youchul氏が就任する。
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