Appleにサファイア部品を供給するGT Advancedは米国時間10月6日、財政破綻に直面していることを発表した。
GT Advancedは米連邦破産法第11章の適用を申請したが、「通常どおりの営業」を望んでいると述べた。
Appleにサファイア技術を提供する同社の株価は、予測されていたサファイアディスプレイが最新の「iPhone」に搭載されないことが明らかになったことを受けて、この1カ月間で大幅に下落した。サファイアディスプレイはほとんど割れることがなく、ダイアモンドよりも開発コストが大幅に低い、世界で最も硬い天然素材であると報じられている。
Appleは、iPhoneの背面カメラレンズと「Touch ID」指紋センサにサファイアを使用している。
GT Advancedは9月末の時点で、まだおよそ8500万ドルの現金を保有していた。
同社最高経営責任者(CEO)を務めるTom Gutierrez氏は用意した声明で、「GTは、強力で健全な基盤を持つ潜在的事業を保有している」と述べた。「6日の申請は、われわれの倒産を意味するものではなく、より強固な足場の上で事業計画の実施を続行し、多角的な事業運営を維持し、財務体質を改善する機会をもたらすものである」(Gutierrez氏)
「Apple Watch」と名付けられたAppleの新しいウェアラブル機器にはサファイアディスプレイが搭載される。しかし、その製造に影響が生じるかどうかは現時点では明らかではない。Apple Watchは2015年初頭に発売される予定である。
GT Advancedの株価($GTAT)は6日、取引終了までに92%下落した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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