Appleが先ごろ、一部の「Macintosh」コンピュータの制御をハッカーらに奪われる可能性があるとして、「Shellshock」または「Bash」バグとして知られる脆弱性を修正するアップデートを公開した。しかし、セキュリティ研究者らは米国時間9月30日、パッチは不完全で、ある脆弱性が修正されないままになっていると述べた。
この脆弱性は、Mac用OSソフトウェアであるAppleの「OS X」を含む、UNIXとLinuxを搭載する世界中のほとんどのコンピュータに影響する。25年前から存在していたShellshock脆弱性により、悪質なコードをbashシェル内部で実行することが可能になっていた。bashシェルは、コンピュータにコマンドを実行させるために一般的に使用されるシンプルなインターフェースである。
Appleは29日、2つの脆弱性を修正したが、Rapid7のセキュリティ研究者であるGreg Wiseman氏が、OS Xにおける3つ目のShellshock脆弱性を発見した。同氏によると、Bashの脆弱性をテストするためのスクリプトを実行したところ、(2012年にリリースされた)「OS X Mountain Lion」にAppleのパッチをインストールした後にも、同OSが別の脆弱性にさらされていたことを発見したという。この脆弱性(CVE-2014-7186)は、DoS(Denial of Service)攻撃を可能にする恐れがある。DoS攻撃を受けると、Macはローカルネットワークやインターネットに接続できなくなる。
Appleにコメントを求めたが回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス