2014年に入ってT-Mobile USの買収を試みたソフトバンクが、今度はハリウッドに足がかりを得ようとしている可能性がある。
The Hollywood Reporter(THR)とThe Wall Street Journal(WSJ)が週末に報じたところによると、ソフトバンクの代表取締役社長でSprintの会長を務める孫正義氏は、「Shrek」(邦題:シュレック)や「How to Train Your Dragon」(邦題:ヒックとドラゴン)などのアニメーション映画を製作したDreamWorks Animationの買収に向けて同社と協議しているという。買収額は34億ドルになる可能性があると、情報筋はTHRに対して述べている。
ソフトバンクとDreamWorksにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
Sprintの親会社であるソフトバンクは約1カ月前まで、T-Mobile USを親会社のDeutsche Telekomから買収する試みを続けていた。孫氏は、米国の通信事業者第3位のSprintと第4位のT-Mobile USが合併することによって、Verizon WirelessとAT&Tに支配されている米国のワイヤレス業界に風穴が開くと主張していた。この交渉は、規制当局が難色を示していることをソフトバンクとDeutsche Telekomの双方が認識したために打ち切られた。
WSJによると、DreamWorksとの協議がまとまればソフトバンクは独占的コンテンツを手にすることになり、VerizonとAT&Tに対抗する新たな道が開ける可能性があるという。ソフトバンクは、米ワイヤレス業界と直接対決するよりもコンテンツプロバイダーの拡充を図っているのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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