ソフトバンクロボティクスは9月20日、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の開発者向けイベント「Pepper tech festival 2014」を開催した。同日は、Pepper向けのさまざまなアプリのデモが展示され、各ブースには大きな人だかりができていた。
ヤマハは同社の自動作曲技術「VOCALODUCER」を応用し、歌詞を入れるだけでPepperが歌入りの曲を自動的に生成し、歌って踊るアプリを展示していた。同日のデモでは、ニュースの文章をマーチやロック調で歌っていた。
1-10designは、2台のPepperと同時に会話ができるアプリを展示。サーバとPepperをソケット通信でつなぐことで、技術的には何台でも同時に会話させることが可能だという。同社はソフトバンクショップに設置されているPepperの会話開発に携わっており、その経験や知見が活かされているそうだ。
ユカイ工学では、Pepper専用の赤外線リモコン「マホウノツエ(魔法の杖)」を開発。オープンソースハードウェア「IRKit」をベースにしており、PepperがWi-Fi経由でマホウノツエにコマンドを送り、マホウノツエはそれを赤外線信号に変換して家電に送信している。デモでは、スタッフがPepperに話し掛けると、それに応える形でテレビを消したり、照明や扇風機の電源を入れたりしていた。
トライオンは、子どもたちがPepperと「共に学ぶ」ことをコンセプトにした教育アプリを展示。Pepperの胸部ディスプレイ内にいる人間教師の指示の下、Pepperと一緒に体を動かしながら英語を学習できる。
ヤフーはYahoo!サービスと連携したさまざまなアプリを開発。笑った人の写真を自動で撮影してクラウド上の「Yahoo!ボックス」に保存、手元のスマートフォンで確認できる。また、ふとした疑問が湧いた時にはPepperに尋ねるだけで「Yahoo!知恵袋」の情報から答えてくれる。さにら、商品を見せるだけでPepperが同じ商品を購入したりしてくれる。
ソフネックは、Pepperに向かって「赤い積み木を青い積み木の上に乗せろ」などと話しかけると、指示通りに動くアプリを開発。プログラミング言語「AZ-Prolog」によって開発されており、自然言語を理解して目の前の物体の色や位置関係を把握、手順を推論して行動する。
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