キヤノンは9月16日、APS-CサイズCMOSセンサ搭載のフラッグシップ機「EOS 7D Mark II」を11月上旬に発売すると発表した。
2009年10月に発売された「EOS 7D」の後継機として、5年ぶりに登場予定のEOS 7D Mark IIは、連写とAF性能をさらに向上させた。最高約10コマ/秒の高速連写と、EOSシリーズの中で最多の測距点数となるオールクロス65点AFを備えたAPS-Cフラッグシップ機だ。
被写体の顔や色を検知して追尾する EOS iTR AF と、高精度にAF 追従するAI サーボAF III により、高速連写とあわせて動体撮影性能を発揮するとしている。また、測距点やさまざまな情報を表示する「インテリジェントビューファインダーII」を新たに採用し、ファインダーをのぞいたまま、さまざまな撮影設定が可能だ。また、それに伴い十字ボタンの上部に「測距エリア選択レバー」が付加された。右に倒すたびに測距エリア選択モードを切り替えられる。
APS-C サイズ、約2020万画素の新開発 CMOSセンサと映像エンジンを2基採用したデュアルDIGIC6により、静止画・動画ともに最高ISO16000の常用ISO感度を達成し、低ノイズで階調豊かな描写を実現。また、進化した自動露出(AE)システムにより、被写体検知による高精度な露出制御だけでなく、フリッカー光源を検知し、露出への影響を抑えた撮影も可能だ。
ボディはマグネシウム外装を採用し、堅牢性と防塵・防滴性能を実現している。なお、フルマグネシウムボディを採用しているため、電波を通しにくくWi-Fiには対応しない。これは「耐久性とのトレードオフ」(キヤノン)と話す。GPSと電子コンパスを搭載し、撮影位置情報や方角の記録は行える。CFカードとSDカードに対応したデュアルスロットを搭載。また、EOSシリーズで初となる、USB 3.0のデジタル端子を搭載している。
動画「EOS MOVIE」は、常用ISO16000の高感度を実現。薄明かりの環境下でも低ノイズで美しい映像表現が可能としている。全ての有効画素が撮像と位相差AFの機能を兼ね備えた構造のCMOSセンサを使用した撮像面位相差AF技術「デュアルピクセルCMOS AF」を採用し、動画撮影時も滑らかで追従性の高い動画サーボAFを実現する。フルHD撮影時でも59.94pの高フレームレートで撮影でき、美しく滑らかな描写を実現するとしている。従来のMOV形式に加え、MP4での記録も可能だ。
キヤノンオンラインショップ販売予定価格(税抜)は、ボディ単体が20万8000円、EF24-70L IS USMレンズキットが33万8000円、EF-S18-135 IS STMレンズキットが24万8000円。市場想定価格も同等程度になる見通し。
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