Moto 360はここがすごいという部分を筆者は見出せていない。しかし、Moto 360は筆者が今まで目にしてきたAndroid Wear搭載スマートウォッチの中で最もエキサイティングな見た目をしており、GoogleのAndroid Wear向けハードウェアとして最も素晴らしい製品であるのは間違いない。下部にある黒いバーは気になるが、本体のほぼ端から端まであるディスプレイは圧巻である。また、心拍数測定アプリとそのアクティビティ測定機能、そしてMotorolaの技術が生かされたデュアルマイクによってこの製品はひと味違ったものとなっている。ただ、これから競合製品が星の数ほど出てこようとしている。LGやASUS、ソニーといった各社からAndroid Wear搭載スマートウォッチが発表され、Moto 360の長所を色あせさせようとするだろう。そして、Appleの製品をはじめとして、まったく違った種類のスマートウォッチが登場してくるのも間違いない。
結局のところ、この製品を使ってみた初日の評価は賛否が入り交じったものだった。筆者は新しい「Moto X」と、愛用している「Nexus 5」を使ってペアリングを試してみた。Moto 360は見栄えも装着感も良いとはいえ、Android Wearの通知機能は依然として気まぐれであり、常に応答性が良いというわけでもない。バッテリは、午後2時に完全充電状態にしてから使い始めてみたところ、本記事を脱稿する午前1時の時点で17%にまで減っていた。また、接続に問題が出るなど、いくつかのおかしな動作にも遭遇した。さらに、筆者がレビューした製品のディスプレイには暗点らしきものが2つ存在していたのも気にかかる。ともかくも、Moto 360をしばらく使ってみたうえで、日常使用する時計としてどれだけ優れているのかをまた判断することにしたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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