発表されたばかりの「Apple Watch」については、今もたくさんの疑問が残っている。そして、ある市場調査会社(そうした市場調査会社はそれほど多くないかもしれないが)は、2015年にスマートウォッチ市場をリードする企業としてAppleの名前を早くも挙げている。
Canalysが米国時間9月10日に発表した最新の予測によると、スマートウォッチ(あるいはスマートバンド)市場は2015年に本格的に定着する見通しだという。
「ウェアラブルバンド市場」は前年比で129%以上拡大し、12カ月間の全世界出荷台数は計4320万台に達する、というのが最新の予測だ。出荷台数の内訳は、スマートバンドが2820万台、基本的な機能を備えたバンド(例えば、FitbitやJawboneの製品)が1500万台だ。
予想通りかどうかはともかく、新しいApple製品群をめぐる大げさな報道を考えると、Appleは2015年のウェアラブルバンドの出荷台数に最も貢献すると予想される。
CanalysのアナリストであるDaniel Matte氏は報告書の中でこの予測を擁護し、Appleはヘルスとフィットネスからモバイル決済と通信まで、現在の標準より多様なオプションとサービスを提供している、と主張した。
Matte氏は次のように述べている。
超小型ディスプレイ向けに最適化された新しいユーザーインターフェースを開発することで、Appleは一般消費者が実際に着用したいと思うスマートウォッチを作り出した。洗練されたソフトウェアと多様なデザイン、お手頃な開始価格の組み合わせは、魅力的な新製品を生む。しかし、Appleには、最終的な製品が十分なバッテリ持続時間を消費者に提供することを証明する仕事がまだ残っている。
Canalys氏は、Apple Watchの2015年の具体的な出荷台数予測は明かさなかった。
一方、XiaomiとGoogleの取り組みについても、さまざまなアナリストが賞賛している。Googleは、6月に発表した「Android Wear」プラットフォームによって、ウェアラブル戦略を推し進めている。
しかし、アナリストは、Android Wearは「有力なエコシステム」に成長すると断言してはいるものの、コンシューマーテクノロジおよびモバイルの世界最大の新興市場、つまり中国で同プラットフォームを利用できないことに落胆している。
Canalysはそれを根拠に、「GoogleはAppleの新製品により効果的に対抗するために、今後数年にわたってAndroid Wearを大幅に改善していかなければならない」と結論づけた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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