Appleは「iPhone 6」、そして「iWatch」に近距離無線通信(NFC)技術を搭載し、ついにモバイル決済市場に参入する見込みだ。あるバンキング関連のニュースサイトが米国時間9月7日付けの記事で報じている。
Bank Innovationは、「Appleの新スマートフォンに関する計画を知るAppleに近い複数の情報筋」の話として、NFCが既にApple StoreとApple小売パートナーにおいて利用されていると報じた。さらなる一手として、AppleはNFCを、モバイル決済をはじめとするアプリケーションに向けた端末間のデータ転送手段としてiPhone 6とiWatchに追加したという。
Bank Innovationによると、NFCを介して通信するために、Appleの端末は「トークン」を使用するという。
実際のクレジットカードやデビットカードの番号を転送する代わりに、Appleの端末は、複雑なコードを端末間で送信するトークンを使用する。Bank Innovationによると、銀行や金融機関はトークンの使用を好むという。トークンが有効なのは1回限りで、傍受してもサイバー犯罪者には何の価値もないためだ。
トークンの使用は、「間違いなくセキュリティおよび詐欺対策に有効だ(中略)ここには別の側面もある。トークンを使用することでイノベーターらは、顧客向けのサービスにおいて、実際のデータに代わる、柔軟で目的に特化した駆動型の認証情報を実現することができる」と、Visaのデジタルソリューション担当バイスプレジデントを務めるBrad Greene氏はBank Innovationに語った。「トークンが攻撃者に傍受されたとしても(中略)、価値がないか、(その価値は)大幅に減少する」(Greene氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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