ベルリン発--ASUSは現地時間9月3日に新製品を発表し、古きものと新しきものの両面作戦を展開することを示した。新たにスマートウォッチ「ZenWatch」を投入する一方で、新製品「EeeBook X205」でネットブック市場の再興を試みるという。
ASUSはドイツのベルリンで開催される家電見本市「IFA」の会場で行った記者会見で、どちらの製品も価格は199ユーロで、10月にまずドイツと米国で発売すると語った。これは米ドル換算で約260ドルになる。
ZenWatchは、OSにGoogleの「Android Wear」を採用し、アラートの表示、スマートフォンのカメラの遠隔操作、音楽再生のコントロール、ナビゲーションの指示伝達、歩数カウント、心拍数のモニタリング、紛失したスマートフォンの発見、近くにあるスマートフォンのロック解除、プレゼンテーション中のスライド操作といった機能を備える。
ステンレス製のベゼルとイタリア製の革バンドを採用し、デザインでスマートに見せようとしているが、スリムとは言えない。充電はドックステーションで行う。
一方、ネットブックのEeeBook X205は、Windows 8.1を搭載している。重さは980g、厚さは17.5mmで、1366×768ピクセルのバックライト付き11.6インチ画面と、フルサイズのキーボードを搭載する。プロセッサはクアッドコアの「Intel Atom Z3735」だ。メモリは2Gバイトで、内蔵ストレージは32Gバイトと64Gバイトから選択でき、さらにASUSのオンラインストレージ500Gバイトを使える。ポート類は、USB 2.0を2基、HDMI端子を1基、そしてmicroSDのスロットを1基備える。
ASUSはまた、より予算が多い消費者向けに「ZenBook UX305」を発表した。こちらはIntelの新しいクアッドコアプロセッサ「Core M」を搭載し、重さ1.2kg、厚さは12.3mmとなっている。新しいWi-Fi規格の802.11acに対応するほか、メモリは8Gバイトで、3200×1800ピクセルのマルチタッチ画面を搭載する。
そして最後に発表されたのは、Androidタブレット「MeMO Pad 7」の最新モデルだ。英国での価格は179ポンド(約295米ドル)だが、通信オプションの4G LTEを選ぶとさらに高くなる。
最新モデルは正式にはME572CあるいはME572CL(LTEバージョン)という型番で呼ばれ、厚さ8.3mm、重量は269gとなっている。画面の解像度は1920×1200ピクセル、メモリは2Gバイトだ。さらに2メガピクセル前面カメラ、5メガピクセル背面カメラを備えている。心臓部には1.83GHzのクアッドコアプロセッサ「Intel Atom Z3560」を搭載しており、これはチップメーカーのIntelにとって大勝利と言える。というのも、スマートフォンとタブレットの大多数が、Apple、NVIDIA、Qualcommといったメーカー製のARMベースのプロセッサ設計を採用しているからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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