リストバンド型のアクティビティトラッカーが続々登場している昨今。すでに生活や睡眠の質は分かった。これからは運動の質を上げたいと考えているなら、ピッタリのデバイスがある。アディダスの「miCoach FIT SMART」だ。
すでにNIKE+ FuenBand SEをご存じの方なら、アディダスのウェアラブルと聞いて同じような機能のあるものかと思うかもしれない。しかしmiCoach FIT SMARTは着けてるだけでなんとかなる製品ではない。歩数も、睡眠サイクルも計れない。もちろん目覚まし機能もない。そもそも24時間装着するものではない。バッテリは200mAhで駆動時間は最大120時間。連続駆動時間は最大10時間となっている。なぜなら、運動するときだけ使うことを想定されているからだ。miCoach FIT SMARTはトレーニング用バンドなのだ。
miCoach FIT SMARTは手首で心拍数が測定でき、文字と5色に光るLEDライト、バイブレーションの組み合わせによって、心拍状況、運動強度、トレーニング状況を知ることができる。さらにスマートフォンの専用アプリ「miCoach Train & Run」と同期させることで、トーニングプランの作成、ワークアウトの管理、音声付きのコーチング、測定データのウェブ上での管理が可能になるというのがポイントだ。 用意されるトレーニングプランは、約3000種にも及ぶそうで、米国のプロトレーナー集団EXOSが監修しているという。
バンドにはソフトタッチシリコンが採用されており、色はブラックとホワイトの2色。筆者の手元にあるのはホワイトで、太めのサイズと色のせいもあってかデザインはややもっさりしているが、装着感は抜群にいい。サイズはSmall(長さ184.0mm×幅34.0mm×厚さ12.17mm)だが、その柔らかさで、これまで使ったどのウェアラブルデバイスよりも手首にピッタリフィットさせることができると感じた。しかも約45.0gと軽いので、装着時の違和感はまったくない(Smallの場合。 Largeは約49g) これなら激しい運動をしても困らないだろう。
内部には加速度センサ、手首に当たる部分にはMio LED光学式心拍センサが搭載されており、動きや心拍数をリアルタイムに測定できる。かなりかいてもしっかり測定しつづけてくれるので安心だ。
ディスプレイには、フリーワークアウト、測定機能調整も兼ねたアセスメントワークアウト、運動中の時間、ラップ、心拍数 、心拍ゾーン、消費カロリー、スピード、 距離、ペース、ストライドレートなどを表示する。
これらから見ても、仕様上ターゲットは明確な運動意識を持った人、ということになる。ランニングやスポーツジムなどでガッツリ運動したい人、ワークアウト中に今自分の運動量はどうなのか、ちゃんと脂肪を燃焼するだけのレベルにあるのか、強靱な体を手に入れるためにふさわしいなのか、そういったことを把握できるデバイスなのだ。
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