adidasの新しいリストバンド「miCoach FIT SMART」は、運動時の心拍数などを測定できるフィットネストラッカーだ。米国時間7月9日、サンフランシスコで開催のWearable Technologies Conferenceにおいて発表された。同社が2013年に発売した「miCoach smart run」は399ドルという価格で、GPSやタッチスクリーンも搭載していたが、今回のデバイスは、ランニング中のペース、歩幅、距離を記録し、カロリー燃焼量を計算するだけだ。
FIT SMARTは、adidasのオンラインショップと小売店舗で8月15日の発売開始を予定しており、価格は欧州で199ユーロ、英国で199ポンドとなる。米国での価格は199ドルだが、8月17日にまずBest Buy限定で発売され、他の小売店での販売は9月1日から。オーストラリアでの販売については発表されていないが、199米ドルを換算すると、210豪ドル前後になる。
FIT SMARTは重量が58gで、色はブラックと半透明ミルキーホワイトの2色が用意される。シリコン製のボディは丈夫で軽量、汗にも耐えられるものだが、完全な防水仕様にはなっていない。水泳中の装着は問題外だ。
短時間使ってみたところでは、やや幅広で分厚いという印象だった。手首が細いと特に威圧感があり、Jawboneの「UP24」のような細身でしゃれたフィットネスバンドと比べると、いかにも大きい感じだ。ただし、手首の太さに合わせてバンドは2種類の長さが用意されている。
2色とも使ってみたが、断然ブラックのほうが良かった。ドットマトリックスのディスプレイ(詳細は後述)は、ブラックのシリコン製ボディのほうがくっきり目立つからだ。ミルキーホワイトのモデルは、真珠のような色調があまり気に入らない。ときには薄汚れて見えることもある(ランニングの後なら、なおさらそう見えるのではないだろうか)。
バイブレーションでフィードバックを行い、フル充電した状態において最大10時間連続で使用できる。表面のディスプレイには、現在の活動状況を示す文字がLEDライトで表示される。また、青、緑、黄、赤で点灯して運動の激しさを示す。点灯した色を見れば、運動のペースを落とすべきときや上げるべきときもわかる。
「miCoach train & run」という専用アプリケーションと組み合わせることで、FIT SMARTでコーチング上のフィードバックや、あらかじめ設定されたトレーニング計画(1週間の目標など)を利用できる。このような短期間の目標を重ねることで、長期的なメリットが得られるように設計されている。
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