広くうわさされているサファイアガラス製画面はやはり、「iPhone 6」に採用される可能性が出てきた。ただし、それは64Gバイトモデルに限定されるという。少なくとも、Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏による最新の憶測ではそのようだ。
Appleが、より強度が高く、傷つきにくい画面で顧客を引き付けるための手段として、次期iPhoneのディスプレイをサファイアガラス製のものに一新するのかどうかをめぐり、新たな議論が浮上している。サファイアガラスの支持派によると、この素材は現在iPhoneに使用されている「Gorilla Glass」よりも頑丈で、さらに壊れにくいという。しかし、サファイアガラスを製造し、カッティングして正しい形状にするのは費用のかかる工程であり、そうした点が大量生産する上での課題になっている。
Appleは、新型iPhoneの全機種にサファイアガラスを採用するのではなく、一部の機種に限定して使用するかもしれない、というのがMunster氏の見解だ。
Munster氏は米国時間9月2日に発表した投資家向けの報告書の中で、「Appleは、iPhone 6の64Gバイトモデルで画面をサファイアガラスに一新し、これを初期の市場テストとする可能性がある。そして、サファイアガラス搭載スマートフォンに対する消費者の反応を確認した上で、最終的には2年以内に(つまり「iPhone 7」として)同製品シリーズ全体をサファイアに移行させるとわれわれは考えている」と述べた。「われわれが以前、「iPhone 5s」の発売時に実施した調査研究に基づくと、仮にサファイアが新たな特徴に加わるならば、64Gバイトモデルは端末台数の30%を占める可能性があると考えている。このときの調査は、購入者の25%が64Gバイト容量を選ぶことを示唆している」(Munster氏)
Munster氏は、Appleが9月9日の発表イベントにおいて、4.6インチと5.5インチのiPhoneを同時に発表すると予想している。Munster氏はまた、新たなラインアップには近距離無線通信(NFC)が搭載されると考えている。その上で同氏は、Appleが何らかのモバイル決済システムを発表する確率は70%と予測する。NFCは、モバイル通信プラットフォームとして、さまざまな機能を果たす可能性があるが、その主な魅力は、モバイル端末を使用し、出先で商品代金の支払いができるようになることだ。
では、「iWatch」はどうだろうか?Munster氏は、こちらが9月9日に発表される確率は半々だとしている。
「Appleが新しい製品カテゴリをiPhoneとともに発表する可能性は少なく、それは、より控えめなアップデートが予想されているiPadとともに発表するのに比べ、コア製品から注目を奪い去る可能性があるからだ、というのがわれわれの根拠だ」とMunster氏は述べる。「それとは関係なく、同スマートウッチが9月9日のイベントで発表されなくても、10月もしくは11月のiPadイベントでは発表され、年末商戦期には販売されるであろう」(Munster氏)
最後にMunster氏は、Appleが650万台以上のiPhone 6を発売直後の週末で販売すると予測している。この台数は、iPhone 5sが発売された直後の週末における数字より20%多くなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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