8月26日~9月1日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
Appleのプレスイベントが9月9日に行われるとのことで、関係者に招待状が発送された。筆者も、カリフォルニア州クパティーノ市で開かれるイベントを取材する予定だ。今回、会場は1000人を超える規模となり、WWDCの会場に次ぐ大きさだ。ここがプレスで埋め尽くされる事を考えると、例年のiPhone発売のイベントとは異なる様相を呈していることがわかる。
iPhone、ウェアラブルデバイス、決済機能などがリリースされるとみられており、これまでにない大きな意味を持つイベントになりそうだ。あと1週間後を楽しみにしながら、先週のニュースをふりかえっていこう。
いよいよAppleは、米国西海岸時間9月9日午前10時から、プレスイベントを行うことを発表した。これまでさまざまな報道がなされている通り、新作のiPhoneが発表されるとみられており、過去最大規模のリリースになるとの呼び声も高い。
2013年のリリースで、AppleはiPhone 5sとiPhone 5cという2つのモデルをリリースしている。この構成がどのようになるのか明らかではないが、現行と同じ4インチサイズのスマートフォンを残すという選択も利にかなう。他方、ハイエンドは画面が拡大し、4.7インチと5.5インチの2つのサイズ構成になるとみられている。
Appleはすでに他社製スマートフォンに先駆けて64ビットプロセッサを採用しており、次世代機にもこの流れは引き継がれていくと考えられる。もし4インチクラスが残される場合、そのまま1年前のハイエンドモデル向けのプロセッサを採用するなら、低価格版のiPhoneもA7を採用し64ビット対応し、指紋認証Touch IDが搭載可能になり、またM7コプロセッサによる低消費電力でのセンサー活用を実現することになるだろう。
先週になって取り沙汰された話題が、いよいよiPhoneにNFC(非接触IC)が搭載されるということだ。デバイス間の近距離通信に加えて、電子決済の機能を実現するものとみられる。このとき、iPhoneに搭載されたTouch IDによって決済をするとなれば、もし廉価版を出すとしてもTouch ID搭載が重要な機能になりそうだ。
なお、カード会社の1つとしてAppleがAmerican Expressと提携したことに関する記事も、先週配信されている。
アップル、米国時間9月9日にイベント開催--新型「iPhone」登場か(8/29)長らくiWatchと呼ばれるウェアラブルデバイスの登場が期待されてきたが、iPhoneを発表するとみられる9月9日のイベントで、この新デバイスもお披露目となる可能性が指摘された。すでにAndroid陣営はAndroid Wearと呼ばれるウェアラブルデバイス向けOSと、これを搭載するスマートウォッチをリリースしているが、必ずしも市場で成功しているとは言えない。
競合製品が200ドル台でリリースしている中、Appleは400ドル前後の価格を付けるとみている。また、発表は9日に行われるとしても、製品のリリースは2015年初頭になる見込みとメディアは伝えている。
筆者は、Android Wearを搭載するLG G WatchやSamsung GALAXY Gearなどに触れているが、このカテゴリの製品で最も重要なことは、機能性以上に、腕時計として成立している利にかなったデザインと、その質感だと考えている。
普段メタルとサファイアガラスで精巧に作られた高級時計をし、それに負けじと精密に削り出されたiPhone 5sを使っている人が、腕にプラスティックとゴムバンドの質感を巻き付けたいだろうか?
アップル、ウェアラブル端末を9月の「iPhone 6」発表イベントでお披露目か(8/28)iPhoneは、現在のタッチ操作を行いアプリを追加できるスマートフォンの先駆けとなった。シェアの上ではAndroidが圧倒しているが、スマートフォンのデザインや機能、使い方などを規定してきたのはiPhoneだった。「受け入れられない」「売れない」と発売当初に言われていたiPhoneが、どのようにして現在の地位を獲得したのか。
新型iPhone登場を前に、CNETではiPhoneをふりかえる記事を9日まで配信している。すでにユーザーの方も、そうでない方も、これまでのiPhoneの歴史に触れながら、次のiPhoneがどのようなポジションを作り出すのか、考えてみるきっかけとなれば幸いだ。
分解で振り返る歴代「iPhone」--「iPhone 3G」から「iPhone 5s」までの内部(8/29)AppleはSamsungとの間でカリフォルニア州で争われてきた裁判において、2つの勝訴を重ねてきた。本連載でもお伝えした通り、米国外での訴訟活動を取り下げることで双方が合意しており、今後、米国での裁判が主戦場であり唯一の争いとなる。
AppleはSamsungに対する勝訴に関連して、Samsung製品の販売差し止めを請求したが、米連邦地方裁判所はこれを却下している。AppleのiPhone販売台数と多額の利益を安定的に得ている客観的事実から、SamsungのスマートフォンがAppleの利益を毀損していないと判断された模様だ。Appleはこれに対して不服を申し立てている。
SamsungによるAppleの知的財産の侵害が常に争点となっている一連の争いだが、また新たな火種となりそうな事案が「GALAXY ALPHA」と呼ばれるメタルボディのスマートフォンだ。Samsungのスマートフォンの欠点として、プラスティックの質感が安っぽい点が挙げられるが、GALAXY ALPHAはこれを克服すべくリリースされた。
しかし金属を利用しているAppleのiPhoneに似ているとの声が上がり、Samsungはこの誤解を解くべく、説明を行っている。
サムスン、「iPhone」似と言われる「GALAXY ALPHA」のデザインを説明(8/28)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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