Nokiaの地図サービス「HERE」のアプリケーションが、サムスンの新しい「Gear S」を皮切りに、ウェアラブル機器のナビゲーションアプリと連携して道案内をしてくれる。Gear SのOSは「Tizen」であり、「Android Wear」版のHEREアプリに関する計画はまだ明らかにされていない。
HEREは、米国時間8月29日にサムスン製「Android」搭載スマートフォン向けにベータ版がリリースされたが、実際にスマートウォッチやウェアラブル端末で使われているアプリについては、HEREが最初に対応したのはTizenだった。
サムスン初のTizen搭載スマートフォンは数回にわたって発売が延期されている。
サムスンは、Tizenだけでなく、GoogleのAndroid Wearを搭載するウェアラブル端末についても計画を温めている。Android Wearは、Motorolaの「Moto 360」やLGの「G Watch R」といったスマートウォッチに採用されているOSだ。HEREは、Android Wear端末との連携を実現しないとしているわけではないが、最初にTizenに対応した。
HEREのEveryday Mobility担当シニアバイスプレジデントを務めるSean Fernback氏は、Tizen搭載ウェアラブル端末向けのHEREアプリについて、次のように説明している。「Androidは贅肉の多いOSだ。軽いTizenの方が、ウェアラブル技術との相性はいい」
「規模が大きくなりそうなものなら、何でも採用する。ウェアラブル端末は大きなチャンスだが、まだその最良の部分を目にしていない。われわれ『モノのインターネット』(IoT)を注意深く見守っているところだ」(Fernback氏)
HEREは、フィンランド企業Nokiaの1部門で、地図サービスを構築し、スマートフォンやタブレットのアプリ、および、スマートフォンやタブレットから車載衛星ナビシステムまで、あらゆる環境で利用できるサードパーティー製のアプリにデータを提供する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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