Appleとサムスンの特許戦争は終わりを迎えようとしているように思える。そんな中、米連邦地方裁判所判事が、サムスンに対する恒久的差し止めを求めるAppleの最後の試みの1つを却下した。
米連邦地方裁判所のLucy Koh判事は米国時間8月27日、サムスンによる一部の旧型スマートフォンの販売を恒久的に差し止めることはしないとの判決を下した。Appleが指名したそれらのデバイスには、「Admire」「GALAXY NEXUS」「GALAXY Note」「GALAXY Note II」「GALAXY S II」「GALAXY S II Epic 4G Touch」「GALAXY S2 Skyrocket」「GALAXY S III」「Stratosphere」が含まれる。
Appleの差し止め請求は、サムスンに1億1960万ドルの損害賠償支払いを命じる陪審評決を5月に勝ち取ったことに端を発している。陪審団は、サムスンが複数のAppleの特許を侵害していることを認めた。そして、Appleが差し止め請求に含めることを求めたのは、サムスンによって侵害されているこれらの特許だった。
Koh判事がサムスンに差し止めを命じないことに決めた理由の1つは、Appleが7月に発表した第3四半期決算報告で、多額の利益と安定した「iPhone」販売台数を発表したことだったのかもしれない。
Koh判事は判決文の中で、「差し止めが実施されなければ、革新者としての名声や営業権に回復不可能な損害が及ぶということをAppleは証明しなかった」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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