シャープはしばらく米国でスマートフォンを発売していなかったが、ユニークなデザインの新モデルとともに戻ってきた。Sprintとシャープが米国時間8月19日に発表した「AQUOS CRYSTAL」は、ディスプレイが本体の前面をほぼ完全に覆っている。実際には極細のベゼルで囲まれているが、スクリーン以外の部分はほとんど目に見えない。ここでは、米国で発表された同スマートフォンの第一印象を紹介する。
現在販売されている大半のスマートフォンには、スクリーンの周囲に小さなベゼルがあり、ディスプレイと本体の物理的な縁の境目になっている。しかしシャープによると、AQUOS CRYSTALは1280×720ピクセル(293ppi)の5インチフレームレスLCDディスプレイを備えている点がほかと異なるという。近くで見ると、スクリーンは確かに本体前面の全体を覆っているように見え、使用されていないスペースはないようだ。非常に美しいデザインだが、スクリーン解像度720pの5インチディスプレイは、「HTC One M8」のような現在のフラッグシップスマートフォンの1080pスクリーンほど精細には見えないだろう。
実際には極細のベゼルが使われているが、本体を手にしてもすぐには気づかないはずだ。端から端までを覆うディスプレイの利点は、見た目が美しいこと以外にも、ウェブサイトの閲覧やゲームのプレイ、スマートフォンの一般的な操作の際に、利用できるスペースが少しだけ広くなるという点もある。
本体を見ると、大半のデバイスと異なり、上部に光センサやカメラレンズがない。その代わりに、これらの機能は本体の前面下部か背面に配置されている。受話口の穴もない。これは、AQUOS CRYSTALが前面パネル全体を使って音を発生させる独自の技術を採用しているからだ。通話中に相手の声を聞くには、スクリーンに耳を当てればいい。
外観に関しては最先端のデザインとなっているが、内部は少し時代遅れだ。Androidの最新バージョンである「Android 4.4.2 KitKat」を搭載しているものの、プロセッサはQualcommの1.2GHzのクアッドコア「Snapdragon」で、ストレージ容量は8Gバイト。ほかのスペックは、2040mAhのバッテリ、1.5GバイトのオンボードRAM、最大128Gバイトの追加ストレージをサポートするmicroSDカードスロットなどだ。
AQUOS CRYSTALは、ヘッドホンでのリスニング体験を改善するために設計されたHarman Kardonのオーディオテクノロジを搭載する。スクリーン上部をスワイプしてスクリーンショットを撮影する機能や、月額5ドルでさまざまなアプリやゲームを利用できるSprintのサブスクリプションサービス「App Pass」など、追加のソフトウェア機能もいくつか用意されている。
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