500 Startupsの共同設立者であるDave McClure氏に、同氏の多様な経歴と、どのように「ベンチャーキャピタルファンドを設立したか」についてインタビューした。
Dave McClure氏の機関投資家としての経歴は、米国が最悪の経済状況にあった頃に始まった。同氏はエンジェルとして長年自分自身のファンドで投資していたが、ベンチャーキャピタル(VC)の世界に踏み込むのは難しいことだった。
新興企業向けインキュベーターである「500 Startups」を立ち上げた理由を聞くと、McClure氏は冗談めかして次のように答えた。
「多分それは、シリコンバレーのほかのベンチャーキャピタルに雇ってもらえず、自分で作るしかなかったからだ」
1990年代前半の1992年から1995年頃、McClure氏はMicrosoftやIntelなどを顧客とする技術コンサルタントとして働いていた。同氏はこの時期に、最初の会社であるAslan Computingを設立した。この会社は1998年にServinet(現在はPanurgy)に買収されている。
2001年には、PayPalに参加してマーケティング担当ディレクターを務め、「PayPalマフィア」の初期メンバーの1人となった。同氏は2004年までPayPalで勤務し、その後2005年に仕事探しを専門とする新興企業であるSimply Hiredに参加している。2006年にSimply Hiredを退社すると、同氏は再び自営のコンサルタントに戻り、新しい会社に投資するファンドを募り始めた。
その頃McClure氏はSean Parker氏からFounders Fundに誘われたが、自前のファンドを設立することを目指してそれを断っている。しかし経済危機によってそれがほとんど不可能になると、同氏はParker氏の申し出を受けることを決め、2008年にFounders Fundに参加した。同氏はFounders Fundで、fbFundおよびFF Angelのファンドから投資を行っている。
その後2010年に同氏はFounders Fundを離れ、500 Startupsを設立した。McClure氏によれば、同氏の経験の広さが500 Startups立ち上げ時期の困難を乗り越えるのに役立ったという。
「エンジニアとマーケターとしての、起業家側としての経験と従業員側の経験が、(成功に)役立った。それらの経験は、少なくとも、ものを作る観点と売る観点のバランスを取ってくれた」と同氏は述べている。
「また投資家として多くの投資を行い、そのうちある程度の割合が成功したことが、自分に希望と謙虚さを与えてくれた。人間はいつでも正しいわけではなく、実際のところ、3回のうち1回正しければ十分に幸運だ」と同氏は言う。
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