McClure氏はその多様なキャリアの経験から、生産性は一気に高まる場合があり、また従来の仕事のパターンが成果を生むとは限らないという考え方を持っている。それが、500 Startupsで起こったことだ。この考え方が上手くいくには、McClure氏は辛抱強くなくてはならず、またこの考え方を信じる必要があった。
「Josh Kopelman氏は私を、VCファンドの立ち上げに成功した彼が知る唯一の人間だと言って責めたことがある」と同氏は言う。
同氏はシリコンバレーと新興企業の現状について、今は積極的だが積極的すぎないペースだと見ていると話す。McClure氏は一般に思われているよりも起業家精神を持っている人たちの幅は広く、一部のVCは構造化されすぎていて潜在的な投資のチャンスに気づいていないと考えている。
「私は、不安な状態に満足するという表現をよく使う」とMcClure氏は言う。「われわれがチームに浸透させようとしていることの1つに、完全な情報がなくてもできるだけ速く走るべきだということがある」(McClure氏)
不安な状態に満足することこそ、McClure氏が普段から実践しようとしていることだ。なぜなら、新興企業と一緒に働いていれば、もともと安心できることは少ないからだ。
--最近読んだ本でどんなものがよかったですか?
長年の間に自分の考え方を変えた本がおそらく3冊ある。だけど、あまり最近の本ではない。1冊は「銃・病原菌・鉄」だ。これはJared Diamond氏の本で、多分20年ほど前のものだろう。もう1冊は「The Mystery of Capital」だ。この本は資本の情報と、ある地域がほかの地域よりも上手くいった理由について書いたものだ。
一番最近読んだのは、Geoffrey Miller氏の「Spent」で、副題は「性別、消費者行動、行動マーケティング」だったと思う。これは、本当はあまり起業家精神を持っていない起業家にお勧めする。この本はどちらかというと、行動心理学でマーケティングやその他のことを理解しようとしている。
--どうしてもやめられないことは?
私はスポーツとコメディとアニメのファンなんだ。だから、「The Daily Show」「ESPN」、Cartoon Networkの「Adventure Time」がどうしてもやめられないね。
--仕事以外の一番の趣味はなんですか?
私は本当にこの仕事が好きで、ギークや起業家とたむろするのが大好きだ。だから、投資していなくてもそういう人たちと一緒に時間を過ごすだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果