Appleが、経営幹部らを紹介する同社ページを更新し、多様性を示す形にした。ダイバーシティ(多様性)レポートを公開し、同社最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏が、その数値に「満足していない」と述べた3日後のことだ。
Appleは先週末、同社ウェブサイト上の経営幹部ページに女性2人(そのうち1人はアフリカ系アメリカ人)を含む5人のバイスプレジデントを加えた。同ページにはそれまで、Appleの取締役会役員一覧のほか、Cook氏と9人のシニアバイスプレジデントの写真と経歴しか掲載されていなかった。以前のページは、ほとんどが男性と白人という、同社が米国時間8月12日に公開したダイバーシティレポートの全般的なデータとほぼ一致する構成を示していた。
Appleのサイトに追加されたバイスプレジデントは、Appleの環境イニシアチブを統括するLisa Jackson氏と、世界人事担当バイスプレジデントを務めるDenise Young Smith氏である。その他、特別プロジェクト担当バイスプレジデントPaul Deneve氏、「Apple University」として知られる同社のトレーニングプログラムを統括するJoel Podolny氏、同社のチップ開発を率いるバイスプレジデントJohny Srouji氏などが含まれている。
Appleには、同サイトに掲載されている5人以外にもバイスプレジデントが存在するが、サイトに掲載された5人はCook氏直属で部門を統括する立場にあり、シニアバイスプレジデントやその他の上級幹部の直属ではない。
今回の変更は、一部の市場観測筋らに向けた広報活動のようにも見えるが、ダイバーシティと女性や有色人種の採用に向けた同社の取り組みをよりオープンにしようとするAppleの姿勢がうかがえるとする見方もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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