モバイルデバイスをハッカーから守ることは大きなビジネスだ。Lookoutによる最新の資金調達ラウンドがその証拠だ。創業7年の新興企業である同社は米国時間8月13日、新たな資金調達で1億5000万ドルを確保したと発表した。コンピュータセキュリティ企業としては過去最大規模だ。
今回の資金調達額は、Lookoutのこれまでの調達総額をも上回っている。米国サンフランシスコのダウンタウンに本社を置くLookoutは、「Android」用および「iOS」用のフリーミアムの消費者向けモバイルセキュリティアプリ開発から事業を開始し、通信キャリアと提携している。その後、エンタープライズ分野に事業を広げるとともに、セキュリティアナリティクスプラットフォームや、セキュリティ中心の小規模なアプリマーケットプレイスの構築も手掛けている。
Lookoutは、同社アプリのユーザー数を5000万人以上、有料加入者は「数百万人」と報告している。
Lookoutの共同創設者で会長を務めるJohn Hering氏は米CNETの取材に対し、最新の資金調達が示す投資家からの信頼は、Lookoutがモバイルセキュリティへの適切なアプローチを取っていることを意味すると語った。
「われわれにできると考えていることを実現するには、何年もかかるだろう」とHering氏は述べた。「われわれのユーザー、パートナー事業者、法人顧客には、今回の資金調達がわれわれに、独立性を保ちながら目標を積極的に追求するためのリソースをもたらすことを確信していただきたい」(Hering氏)
「世界的に見て、モバイルはエンタープライズセキュリティの次のフロンティアだ」と、T. Rowe Price AssociatesのHenry Ellenbogen氏は声明で述べている。「モバイルセキュリティの新興リーダーとして、Lookoutには今後大きなチャンスがあるとわれわれは考えている」(Ellenbogen氏)
Lookoutは2013年10月までに総額7600万ドルを調達。同月の資金調達ラウンドでMithril Capital Management、Qualcomm Ventures、Greylock Partners、Deutsche Telekomからさらに5500万ドルを集めた。
今回発表された資金調達ラウンドにより、Lookoutの調達総額は2倍以上となった。今回のラウンドでは、同社に対する新旧の投資家が出資者に名を連ねており、その中にはT. Rowe Price Associates、Goldman Sachs、Morgan Stanley Investment、Bezos Expeditions、Wellington Management Company、Khosla Ventures、Accel Partners、Index Ventures、Andreessen Horowitz、Mithrilなどが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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