「tSpyChecker」は、インストールされているアプリに許可されている権限を一覧表示し、スパイウェアなど個人情報の漏えいなどにつながりかねないアプリを判別できるアプリだ。問題があると判断したアプリは一覧からアンインストールし、問題ないと判断したアプリは除外リストに追加するといった具合にアプリを管理できる。
使い方は簡単で、インストール後にアプリを起動するだけ。すでに端末にインストールされているアプリが一覧で表示され、与えられている権限のうち危険と考えられる10種類(デフォルトでは8種類)の権限をアイコンで表示する。例えばあるアプリは「友人・知人情報取得と送信」の権限が与えられているため友人や知人の情報を漏えいする危険があり、別のアプリは「行動記録と監視」の権限が与えられているため居場所が追跡される可能性がある、といった具合だ。
当然ながらこれらの権限には、アプリの挙動上必要なものも含まれているが、中にはそうではなく、明らかに過剰な権限が付与されている場合もある。本アプリを使ってそれらをチェックし、情報漏えいにつながりかねず危険と判断したアプリがあれば、それらをアンインストールすればよいというわけだ。これらの操作は一覧画面から手軽に行えるほか、除外リストに追加して一覧に表示されないようにすることもできる。
多少ややこしいのは、危険と考えられる権限を10種類のアイコンに集約して表示する関係上、複数の権限がひとくくりにされており、同じアイコンが表示されていても実際には付与されている権限がまったく異なる場合があること。細かくしすぎるとかえって判断に困るため、見やすさを重視したという意味でこうした表示方法になっているのは理解できるが、アイコンと権限が1対1で結びついているわけではない点は、利用にあたって注意したほうがよいだろう。
アプリの詳細ページでは、どのような権限が許可されているためどのような危険があるのかを丁寧に表示する一方、タブを切り替えればAndroidのPermission Groupにまで踏み込んで詳細に解説されているなど、ユーザーの知識に合わせた解説が心掛けられている。全体的にわかりやすく使い勝手のよいアプリだが、個々のアイコンがもう少し見分けやすくなり、かつ新規にインストールされるアプリについてもチェックが行えるようになれば、さらに安心して利用できるようになるだろう。
>>「tSpyChecker」のダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)