「危険アプリチェッカー」は、インストール済アプリに許可されている権限をチェックできるアプリだ。個人情報の漏えいなどにつながりかねない権限を点数化して表示してくれるので、それぞれのアプリの危険度を手軽に把握することができる。
アプリを起動し、表示される5つのメニューの中から「アプリチェック」をタップすると、インストールされているアプリがチェックされ、それぞれの「アクセス権限数」と「危険度」が表示される。これらの情報をもとに、危険であると判断したアプリがあれば、手動で削除するというのが本アプリの使い方になる。
個々のアクセス権限は、その危険度に応じてスコア(0~3点)が設定されている。例えば「電話の発信」や「SMSの送受信」「システム全般設定の変更」は危険度3、「写真や動画の撮影」は危険度2、「端末のスリープ無効化」は危険度1といった具合だ。これらの合計スコアを表示することにより、そのアプリがどれだけ危険か表示してくれるという仕組みだ。
本アプリのメリットは、危険度を数値化して表示することで、Androidの権限設定に関する知識に乏しくても、情報漏洩などの危険性が手軽に把握できることだ。その一方、たとえアプリの動作に必要な権限であっても、情報漏洩につながる機能は危険度の点数に加算されるため、危険度の数値だけで判断すると、本来必要なアプリまでアンインストールしてしまいかねない。そうした意味ではメリットである一方、使い方を誤るとデメリットにもなりうる危険もある。
これらスコア制の注意事項は、ホーム画面からアクセスできる「アクセス許可・権限とは」というカテゴリで詳細に説明されているのだが、読み物と見紛うばかりのボリュームで、初心者にはかえってつらい内容だ。また画面によってはバックボタンが機能しなかったり、ボタンなのかデザインなのか判別しにくい箇所があったりと、操作性にもかなりのクセがある。コンセプトは意欲的なだけに、スコア制以外の部分でわかりやすさの向上を期待したいところだ。
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