自身もプログラミングの経験があり、休日にはプログラムを組むこともあるという藤本氏。teratailは、エンジニア同士で議論ができる場が必要だと感じて立ち上げた。目標は“エンジニアが交流して成長できる場”を創りあげ、エンジニア業界を活性化させること。
「現在もエンジニアの小さなコミュニティは多く見受けられるが、大規模なものはない。あらゆる技術的な課題に関する質問と回答が1カ所に集約されることで、勉強会などに参加しにくい地方のエンジニアも、最新技術を勉強しやすくなる」(藤本氏)。
teratailはレバレジーズが展開する既存の人材事業とは切り離して立ち上げられている。同社はフリーランスエンジニアなどに案件を紹介するサービス「@Agent」を運営しており、エンジニアを支援することで同サービスでやり取りされる案件数を増やす狙いはあるが、直接的にサービスを連携する予定はないという。
加えてteratailは、現時点で収益化の予定もない。「せめてサーバ代くらいはなんとかしたい」と藤本氏は笑うが、サイト内に広告を設置するのも前向きではないようだ。将来的には「(エンジニアから信頼を得たプラットフォームを持っていることなどから)何か別の形でメリットを享受できるのでは」と期待を寄せている。
「エンジニアの(開発時などの)会話は、その場にいない他のエンジニアも勉強になることが多い。それと同じイメージで、エンジニアがteratailで交流したログを残すことにより、それを後から見た人も勉強できる、“エンジニア同士が交流して成長できる場”を目指していきたい」(藤本氏)。
直近の目標は、「teratailで質問すれば回答がもらえる」という印象を多くのエンジニアに根付かせること。また、1周年を迎える2015年7月までに1万ユーザーを達成したいという。
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