Googleは米国時間8月11日、アジアのインターネット接続をより高速化する海底ケーブルの敷設プロジェクトに3億ドルを投じる6社のうち1社であることを明らかにした。
「FASTER」(ファスター)と呼ばれるこの海底ケーブルは、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シアトル、ポートランドなど米西海岸の主要都市と、千倉(千葉県南房総市)と志摩(三重県志摩市)という日本の2つの沿岸地域を結ぶ。接続速度は標準的なケーブルモデムの約1000万倍に相当する60Tbpsだ。
Googleとともに同プロジェクトに参加するのはアジアの無線通信および電気通信事業者で、中国移動国際有限公司、中国電信国際有限公司、Global Transit、KDDI、およびSingTelの5社だ。またケーブルの建設は、ITサービスと製品を手がけるNECが受注した。建設作業はただちに開始され、2016年第2四半期にはケーブルが利用可能となる予定だ。
「FASTERは、われわれのアジアのユーザーに、クオリティが高く、より高速で信頼性の高いインターネットを提供することになる」と、Googleの技術インフラ担当シニアバイスプレジデントUrs Hölzle氏は述べている。
Googleが海底ケーブルに出資するのは今回が初めてではない。2008年には、米国と日本を結ぶ別の海底ケーブル「Unity」に出資したほか、2011年には、フィリピンやタイなどの東南アジア諸国と日本を結ぶ海底ケーブルに資金を提供している。
Googleにとって、インターネットの接続性を高める取り組みを支援することは、同社の主要サービスに関するビジネス戦略に合致する。
「Googleは、自社の製品を高速かつ信頼性の高いものにしたい。それには、優れたネットワークインフラが必要だ。それは10億を超える『Android』ユーザーのためでもあり、『Google Cloud Platform』で製品を開発する開発者のためでもある」とHölzle氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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