Microsoftは米国時間2016年1月12日より、サポート対象のWindows構成のリストを変更する予定だ。同日より「サポート対象のOSで利用できる『Internet Explorer』の最新バージョンのみにテクニカルサポートとセキュリティアップデートを提供する」と同社は2014年8月7日の発表の中で述べた。
5年前に公開された「Internet Explorer 8」(IE8)に対するサポートは、Windowsデスクトップおよびサーバリリース向けには完全に終了する。メインストリームPCにおいてInternet Explorerは、2014年4月にサポート終了日を迎えた「Windows XP」と同じ運命を辿ることになる。Microsoftは2016年の最初の月例パッチをもって、デスクトップバージョンWindows向けIE8に対するセキュリティアップデートの提供を終了する(IE8に対するセキュリティアップデートはこの期限後も複数の埋め込みOS向けには提供が継続される予定だ)。
これは多くの人に影響を及ぼす可能性が高い。Net Applicationsによると、IE8は世界中で最も人気の高いブラウザバージョンで、デスクトップOSを搭載する全PCの20%以上にインストールされているという。それらのPCの多くは依然としてWindows XPを搭載している。
合わせて15%以上のシェアを持つ「Internet Explorer 9」(IE9)と「Internet Explorer 10」(IE10)は、それ以降のバージョンのIEをインストールできない3つの旧プラットフォームのみでサポートされる。
したがって、「Windows 7」「Windows Server 2008 R2」「Windows Server 2012 R2」を搭載するすべてのPCおよびデバイスは、「Internet Explorer 11」(IE11)にアップグレードする必要がある(「Windows 8.1」は、デフォルトでIE11がインストールされている)。つまり、今も生き残っているWindows XPマシンを除けば、世界中で使用されているWindows PCの約98%で、IE11をインストールしておかなければ、セキュリティアップデートを継続して受け取れなくなる。
古いIEバージョンを必要とする社内アプリを今でも利用している企業に対して、Microsoftは2014年4月にリリースされた「Enterprise Mode for Internet Explorer 11」を強く勧めている。8月7日のIEブログ投稿において、5つの段落で構成される散漫な導入部を飛ばして、中盤部分に注目してほしい。
Enterprise Modeは、高度な下位互換性を提供し、最新のウェブ標準への移行期間中にユーザーが多くのレガシーウェブアプリを実行することを可能にする。
われわれは本日、OSのライフサイクル期間を通してEnterprise Modeをサポートすることを発表する。その目的は、顧客が既存のウェブアプリ投資を延長し、なおかつ常に最新バージョンのIEを利用できるように支援することだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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