2014年は第1次世界大戦の開戦から100年目に当たる。この大戦についての書物はこれまで無数に出版されているが、一方で、手軽に閲覧できる画像の数は十分とは言えなかった。だが、その状況が変わりつつある。写真画像ライブラリを提供する代理店のGetty Imagesはこの数年、第1次大戦当時の膨大な数の写真を保存し、デジタル化とオンライン掲載を進めてきた。現在それを同社の「Hulton Archive」で見られるようになっている。
Hulton Archiveに収められた第1次大戦当時の写真には、有名な決戦の場面や銃後の市民の姿、最前線の日常風景など、この戦争のさまざまな局面が映し出されている。だが、中でも特に目をひくのは、戦場で使用された当時の最新技術の数々を写した画像だろう。
第1次大戦で戦争の様相は一変した。科学が進歩して新しい技術が登場し、騎兵戦と白兵戦の時代から、近代戦へと移り変わった。
第1次大戦で初めて軍事利用された新しい発明の1つが、爆撃と偵察のために配備された「Zeppelin」飛行船だ。この写真は、ドイツの飛行船「L2」を写した1914年ごろの1枚。
提供: Getty Images/Hulton Archive