ソーシャルネットワークFacebookは米国時間8月7日、サーバセキュリティを手がける新興企業PrivateCoreを買収したと発表した。買収の金銭的条件は公表されていない。
PrivateCoreは、サーバデータを検証および保護するためのソフトウェアを開発している。VMwareとGoogle出身のセキュリティ専門家らが設立し、カリフォルニア州パロアルトに拠点を置く。同社の「vCage」技術は、執拗なマルウェア、不正な物理的アクセス、悪質なハードウェアデバイスからサーバを保護し、外部委託環境、ホステッド環境、クラウド環境でアプリケーションを実行する際のリスクを低減する。
PrivateCoreの最高経営責任者(CEO)を務めるOded Horovitz氏は、今回の買収について発表するブログ投稿で、PrivateCoreの技術がFacebooksスタックで利用される計画だと記した。これにより、プラットフォームの拡張性と堅牢性の強化にも期待できるという。
「われわれは設立当初から、マルウェアの脅威、不正な物理的アクセス、悪質なハードウェアデバイスからサーバを保護するための技術に絶えず取り組んできた」とHorovitz氏は記した。「Facebookと手を取り合うことで、共同のビジョンを大きな規模で追求し、多大な成果を達成する莫大な機会が得られる」(Horovitz氏)
FacebookのJoe Sullivan氏は買収を発表する別の投稿で、Facebookは1年前のHTTPS暗号化の完了に続き、さらなる保護策によってすべてのデータセンタートラフィックを保護するための取り組みを推進しており、PrivateCoreはその取り組みの強化に役立つと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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