「自分のことは自分が一番よく分かってる!」などと言うが、実は自分のことが、自分ではよく分かっていなかったりするものだ。自分は本当は何がしたいのか、これからどうしたいのか、それをしっかりと把握してから、自分の行動を変えていくのと同時に、周囲の人にも分かってもらえるように、行動を起こす必要がある。
本書は自己啓発書に分類される内容ではあるが、ビジネスパーソンのよくある悩みが事例として挙げられているので、いずれかの悩みに共感できる人もいるだろう。また悩みに対するアドバイスだけではなく、どのように行動を変えていくといいのかについても具体的な方法が示されており、精神論だけで終わっていない点が非常に参考になる。
著者は今の状況を変えるために、必ずしも職を変える必要はないと言う。中途半端に気が散った状態で仕事を続けていれば、突破口が見えてくるはずもない。自分が選んだ仕事で、最善を尽くすべく、集中して仕事に取り組むことが重要なのだ。毎日がなんとなく過ぎてしまっていて、いまいち仕事で成果を出せない、上司が自分のことを分かってくれないなどと感じているなら、本書の中からその原因と突破口が見つかるはずだ。
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