「個人の生産性」を測るものさしは、働いた時間ではなく、「自分が立てた目標を、量と質の両面でどれだけ達成できたか」である、とロバート・C・ポーゼン氏は言う。長時間働き続け、睡眠時間の短い日々が続けば、人は疲弊し、目標に対する良い結果も出なくなる。いかにすれば、短時間で効率よく、複数の仕事をこなすことができるのか。
複数の役職を持つ氏の仕事術は、何か画期的なツールを使ったり、ファイリングを変えたりなどという小手先の手法を説くものではない。睡眠から始まり、出かける前の準備、スケジューリング、会議の方法、プレゼンの方法、文章の書き方、上司との付き合い方、家庭と仕事の両立の仕方、目標の立て方など、多岐にわたる。
例えば会議で何を話すべきか、1日の予定で最も重要なことは何かなどを、スケジュール帳に書き込んでおくことは、なるほど「仕事術」だが、朝起きて迷わなくて済むように、前日の夜に着る服を用意しておいたり、朝食べるものを決めておいたりするのは「生活習慣」に関わることだ。
要するに、仕事もプライベートも含めて、自分の1日の過ごし方を見直す必要があるということでもある。そんなことはマネできないと思うこともあるかもしれないが、重要なことは、氏のやり方が「自分の仕事や日常生活の場合、どこを改善すれば良いか」を考えるための土台になるということだ。
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