電話番号をクリックすると、ユーザーの「iPhone」が同じWi-Fiネットワークにある場合、「Handoff」機能経由で電話をかけることができる。この機能はiOS 8と結びついているため試すことはできなかったが、AppleはWWDCでMacから通話を直接発信および受信する方法をデモしている。
前述の通り、ウェブ検索がOSの一部としてこのように加えられたのはSpotlightが最初ではない。また、Windows 8は、検索実行時にウェブ検索結果も含め、「Bing Maps」を使ったロケーション検索結果を提供する。表示されるウェブ検索結果も実際にはSpotlightよりもいくぶん多い。
同様にWindows 8は、Bing Mapsを起動し、最寄りのブリトーレストランまでの道順を提供する。また、レストランに電話をかけることもSkypeを使ったり、通話機能を「Chrome」において「Google Hangouts」経由で設定したりすることで可能になっている。しかし、同様の機能が使える一方で、主に次のような違いがある。Yosemiteでは検索が実行されたのとほぼ同じウィンドウに情報すべてをすっきりと表示する。さらに、Windowsでは必要な情報を見つけるのに何度かスクロールしなければならない。
これは大きな違いではない。しかし、関連性のある検索結果を表示したSpotlightのより小さな画面を見てみると、Yosemiteは、探し回る必要がある大きなリストではなく、むしろユーザーがそのとき必要な情報を表示している。
今回のリリースがパブリックベータであるため、Appleは、Yosemiteの荒削りな部分を修正することに依然取り組んでいる。そのため、Spotlightに関するこの記事は、完成版に対する評価ではなく、プレビューとして見てほしい。筆者は、この初期段階においてでさえ、Spotlightに加えられた、ローカルとウェブの検索をこれまでよりも大変容易に実行するための変化を気に入っている。もちろん、ブラウザを開いてウェブを検索するのがそれほど骨の折れる作業だというわけではない。しかし、すべてを得られるというのは、ユーザーにとって便利なことだ。また、Appleにしてみれば、「Googleで調べる」ことがユーザーのワークフローに入り込むことすらない。
Windows 8とGoogle検索がSpotlightで得られるものと同等の機能を既に多く搭載していること、そして、検索結果をより多く表示することは事実だ。しかし、最も関連性がある検索結果を1つの画面で返すAppleの手法がより便利であり、画面を何度もスクロールしたり、ウェブ検索結果の長いリストを探し回ったりせずに必要とする情報をすぐに与えてくれる。
最終的には、Appleがどのような修正を加えて正式版を登場させるかを知るには待つ必要がある。しかし、Spotlightは、Mavericks版に対する歓迎すべきアップグレードのように思える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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