欧州委員会は、Appleが現金と株式合わせて総額30億ドルでBeats Electronicsを買収する契約を承認した。
ブリュッセルに拠点を置く欧州委員会は現地時間7月28日、両社の合併について、「AppleとBeats Electronicsを合わせた市場シェアが低いため、競争上の懸念は生じなかった」と声明で説明した。
欧州委員会はさらに、販売しているヘッドホンが機能もデザインも著しく異なるため、両社は「密接な競争関係にはない」とした。
欧州委員会は、ストリーミングサービスについても精査している。Appleは今回の買収の一部としてストリーミングサービスを手に入れることになっており、音楽業界はこの点に懸念を抱いていると言われている。欧州委員会は、Appleの「iTunes」が欧州連合加盟28国で提供されているが、Beatsのサービスは現在提供されていないと説明した。
声明には「欧州委員会は、Appleは欧州経済領域(EEA)に『Spotify』や『Deezer』など複数の競争相手がいるため、現在(欧州で)事業を展開していない小規模なストリーミングサービスの獲得が、競争を阻害するような影響を生じることはありそうにないと結論した」と書かれている。
買収によってAppleが他社のストリーミングサービスにiOSプラットフォームへのアクセスを禁じることはない、という条件で、この買収は欧州委員会を通過した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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