Samsung Venturesが「GamePop」に1300万ドルを投資したことが米国時間7月23日、明らかになった。「Android」向けゲームに賭ける投資家が次々と増える中で、サムスンの名前がそのリストに加わった。GamePopは、急成長しつつも不安定な状態にあるAndroidゲーム市場においてダークホース的な存在だ。
サムスンによる投資は、ホワイトレーベル提供の同Android向けマイクロゲーミングコンソールおよびゲーミングサービスを支援する最強の投資となる。GamePopについては、2013年に米CNETが最初に報じ、同年に発表されている。GamePopは、Androidと「iOS」向けゲームをテレビで楽しめるようにするサービスとセットトップボックスになる予定であり、ゲーミングコンソール「OUYA」や、2014年のGoogle I/Oで発表された、TVをベースとするGoogle独自のAndroidゲーミング計画とは類似点が多い。GamePopは当初、2013年冬の出荷予定だったが、後に2014年第2四半期に延期されていた。同端末は既に大きな変更が少なくとも1度は行われているものの、消費者の手にはまだ届いていない。
GamePopの関係者は、同社が既に処理した事前予約に対して返金を求めた人は「数名のみ」だったと述べた。
発売が遅れているからといって、GamePopに注目が集まらなくなったわけではない。今回のサムスンの支援により、GamePopに対する外部からの投資総額は2600万ドルとなり、事実上倍増した。資金の残り半分は、Andreesen Horowitz、Qualcomm、Ignition Partners、Intelなどの企業が拠出している。
BlueStacksの最高経営責任者(CEO)であるRosen Sharma氏は、「大規模な株式公開企業がテレビ上のモバイルゲーミングを支持することになったのは、これまでにこの分野で起きた出来事の中で最も重要な点だ」と述べた。BlueStacksは、GamePopコンソールとともに、「Windows」や「Mac」上でAndroidアプリを動作させるデスクトップソフトウェアの開発元だ。「GamePopは、未開拓の巨大市場を生み出した」(Sharma氏)
BlueStacksによると、GamePopでは一部のiOSゲームが動作する予定で、Warner Brothers、Ubisoft、GREEといった有名レーベルを含む多数のゲーム開発者と契約済みだという。ただし、BlueStacksはまだ販売代理店を発表していない。GamePopの関係者は、それについては近く発表する予定だと述べ、2013年夏にファンから支払いを受けているGamePopのホワイトレーベルコンソールは、代理店の発表後に出荷される見込みだと付け加えた。
GamePopがサムスン製端末で出荷されるのかどうかの問いに対して、同関係者はコメントを拒否した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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