AS100Vがもっとも性能を発揮するのは高ビットレートのプロモードで、このモードで撮影した動画は、標準の30fpsで撮影したものよりも明らかに優れている。難点は、XAVC Sを利用するためには64GバイトのmicroSDXCカードが必要になることであり、この規格のカードはものによって大きく異なる。AS100VにSanDiskの「Mobile Ultra」64Gバイトカードを使用しようとしたところ、カードをこのカメラでフォーマットしたにもかかわらず、プロモードを起動できなかった。ソニーブランドのカードを使用すると、ようやく動作した。
高ビットレートの録画モードでは、ストレージ容量の問題もある。3分間の動画には、約1.3Gバイト必要になると思ってほしい。
とはいえ、プロモードを使った撮影は、標準の28Mbpsに比べ明らかにイメージ品質が向上する。イメージはより詳細で、動きがあってもアーティファクトは少ない。
GoProの「Protune」モードと比べると、AS100Vのプロモードの映像は、カラーパレットがはるかに鮮やかだ。これは、ナチュラルモードを使った場合でも同じだ。このため、動画はカメラで撮影したままのものでも十分によいものに見えるが、グレーディングを行おうとすると、あまり広いダイナミックレンジは得られない。これに比べGoProのイメージはよりフラットだ。
また、60fpsの動画を見れば、AS100Vのイメージは光量が少ない場面ではややソフトになることが分かる。
AS100Vの静止画は、十分な明かりがあれば一般に高品質だが、状況によっては色収差が目に付くこともある。
レンズによる明白な樽型歪曲を別にすれば、AS100Vの静止画の品質は非常に高い。デフォルトの設定では、色は鮮やかで、写真は印刷にもウェブにも使える。撮影範囲には必要ならクロッピングできるだけの広さがある。
ソニーのアクションカメラが、世代を経るごとに大きく改善されているのは明らかだ。内蔵GPS、手ぶれ補正、高ビットレートでの録画などは、どれもGoProから顧客を奪うだけの魅力を持った機能だろう。
イメージ品質に関しては、どちらのカメラも大きな差はない。撮影時点で鮮やかな映像が欲しいなら、ソニーの方が向いているだろう。均質でフラットな露出が欲しいなら、GoProの方が望んでいるものに近いはずだ。
AS100Vは、カメラのみで299ドルだ(日本では31238円)。リモコン付きの場合、名称がAS100VRに変わり、価格は399ドル(日本では40762円)になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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