残念ながら、このリモコンはその便利さよりも、その制約の方が大きい。平均よりも手が大きい場合は、まずこのデバイスを手に装着することが障害になる。ストラップを完全に解いた状態でないと手を通すことができないのだ。
大したことには思えないだろうが、ストラップを締め直そうとすると考えが変わる。ストラップの端は折られて二重になっており、小さなバックルに通すのが難しい。通りがかりの人に声を掛けて助けてもらうことを覚悟した方がいいだろう。
このリモコンが、記録した写真や動画の再生には使えないことを知ると、不満はさらに大きくなる。これは、その時撮影しているものをライブで表示する以外には使えないのだ。
このリモコンは防水だが、水中ではライブ映像を再生することはできない。ただし、これはリモコンのせいではなく、Wi-Fiが水中で機能しないためだ。
露出に関しては、AS100Vにはオートマチックモードしかない。ホワイトバランスも選択できないが、影の中や明かりが乏しい状況では、オートで非常に望ましい結果が得られることがあることを考えると、これは残念だ。
このカメラは晴れた明るい環境ではコントラストの高いイメージを撮影できるが、動きが大きく明るさの条件が変わりやすい条件では、露出が飛んでしまいがちだ。
しかしレンズは、これまでのアクションカメラよりもはるかにシャープなイメージを撮影可能で、収差もずっと少ない。
通常の28Mbps HD撮影モードでは、ある程度色飛びが起きることは覚悟する必要がある。全体的に、GoPro HERO3+の同じフレームレートの設定で得られるイメージと比較すると、比較動画を見れば分かるとおり、HERO3+の方がよりバランスの取れた露出が得られる。
AS100Vで30fpsで撮影された動きは滑らかで、60fpsになるとさらにスムーズになる。しかし、このカメラがもっとも優れている点は、手ぶれ補正システムだ。歩きながら同じ場面を撮影したAS100VとGoPro HERO3+の動画を比較すると、AS100Vの動画はフレーム的に飛ぶことはあるにせよ、はるかにスムーズだ。
音声品質は、付属の防水ケースを使用しない限りは十分な品質を持っている。ケースの有無にかかわらず、時折マイクが明らかなウインドノイズを拾うのが気になるが、録音は全般的にはっきりしている。水中の音声も許容できるレベルだが、筆者は水深5mでケースを使った際、レンズに水滴が付いているのを経験している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」