カリフォルニア州のマウンテンビュー市当局は米国時間7月15日、Googleから多額の寄付を受けたことを発表した。この寄付は、少なくとも2年間シャトルバス運行プロジェクトに充てられるという。地元紙Mountain View Voiceが報じた。シャトルバスは、2014年秋頃には運行が開始される予定だ。
利用できる公共交通機関が限られている近隣住民向けに移動手段を提供することが目的。平日は30分間隔、休日は1時間間隔で運行されることになりそうだ。
Googleは、サンフランシスコからシリコンバレーキャンパス間を往復する従業員向けのシャトルバスサービスを運行しているが、そのことをめぐって同社は多くの批判を受けている。批判的な立場の人々は、高賃金のIT労働者がサンフランシスコに引っ越してくることで、家賃が高騰することなどに腹を立てている。実際に、バスの乗降場所周辺では、家賃や住宅価格が上がる事例が起きている。
Googleは、問題の是正に向けて取り組みを進めてきたようだ。同社はサンフランシスコ市に対し、公共のバス停を利用するための対価の支払いに進んで応じているほか、低所得家庭の学生が交通機関を利用する際の資金として680万ドルの寄付もしている。さらにGoogleは、マウンテンビューまでの通勤手段として高速フェリーを使ったシャトルサービスを試験的に開始している。
マウンテンビュー市内でも、住民がGoogleから受けている恩恵は無料バスだけではない。同社は市内全域で無料Wi-Fiアクセスも提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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