ブランド名の変更で注目を集めるヤフーとの連携については、Yahoo! JAPANのIDと「yahoo.co.jp」のドメインが使える「Y!mobileメール」、そして写真などをクラウドに保存できる「Yahoo!ボックス」の容量30Gバイト分がもらえる「基本パック」を月額無料で利用できると説明。さらに月額500円の「Enjoyパック」に加入することで、Yahoo!ボックスの容量を50Gバイトに拡大できるなど「Yahoo!プレミアム」の各種サービスが利用できるほか、パケット通信容量を500Mバイト分追加できるという。
そしてもう1つ、大きな特徴として上げられたのが「パケットマイレージ」だ。これは、Yahoo! JAPANにログインすると、料金プランに応じて1日1回マイレージが入り、その月のマイレージに応じてパケット通信容量が手に入るというもの。5日連続でログインすると「パケくじ」をひくことができ、くじを当てれば200マイルが手に入る仕組みも用意されている。
ヤフーとの連携について、取締役兼COOの寺尾洋幸氏は「今回の製品ではまだ道半ば」と話す。提携関係にあるヤフーとは、今後はPHSやWi-Fiルータも含め、今後一層のヤフーとの連携を進めていく方針のようだ。また寺尾氏は「ヘビーユーザーは利用するサービスを自分で選ぶが、レイトマジョリティ層はそうではない。使い方を提案していく上で、Yahoo! JAPANとのサービス連携が必要だった」とも話しており、従来インフラを主体に手掛けてきたワイモバイルが、レイトマジョリティ層をターゲットとする上ではヤフーとの提携が大きな意味を持つようだ。
だが一方で、ヤフーは5月19日にワイモバイルの買収を撤回し、業務提携にとどめるなど混乱も起こしている。この点についてガン氏は「(買収撤回の)経緯についてはノーコメントだが、社内調整は大変だった」と話しており、撤回による混乱があったことは認めている。一方寺尾氏は「互いに議論していく上で、(ヤフー側は)資本をどうするかよりも、サービスをどうするかという方向にかじを切ったのではないか」と話し、配慮も示している。
また、レイトマジョリティ層への訴求要素として重点を置く料金については、主要3キャリアよりは確かに安いものの、端末代も含めればいわゆる「格安スマホ」と比べ同等、もしくは高い価格となってしまう。この点についてガン氏は「格安スマホはよく調べると制限が多く、分かりづらいものが多い」と話しており、分かりやすい料金とヤフーとの連携によるサービス、そして全国1000以上のショップや、有料の「ワイドサポート」などによるサポート面の充実で、優位性を訴えていく方針のようだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」