「Linux」を搭載したマイクロコンピュータ「Raspberry Pi」の最新版「Model B+」が発売された。
米国時間7月14日に発売となったModel B+は、先代の「Model B」と同じ価格の35ドルだが、Raspberry Pi愛好者から多く寄せられた要望を受けて、いくつかの変更や改善が加えられている。低消費電力デバイスの開発競争が激化する中、新要素を追加したRaspberry Piはさらに便利で魅力的なDIYプラットフォームになるはずだ。
Raspberry Pi Foundationの創設者Eben Upton氏は、Model B+は「Raspberry Pi 2」ではなく「初代Raspberry Piの最終進化形」だと述べている。その言葉通り、Model B+ボードは主要な構成要素は先代モデルとほぼ同じだが、デザインの一貫性が向上している。
Raspberry Piのユーザーにとっては、新たな要素の追加によって、以前より利便性と強力さを増したARMベースのDIYプラットフォームを、以前と同じ価格で手に入れられることになる。
Model B+は、従来モデルと同じく、ARMベースのBroadcom社製「BCM2835」チップセット、512MバイトのRAM、700MHzの低電力「ARM1176JZF-S」アプリケーションプロセッサを搭載する。ただしSDカードスロットは、よりスペース効率の高いmicroSDカードスロットに置き換わり、以前と同じくボードの左側に配置されている。
また、新モデルは四隅が丸く加工され、4つのマウント孔が四角形に配置されている。これによって同デバイスの上に別の基板を重ねやすくなるはずだと、Raspberry Piのハードウェア担当責任者James Adams氏は述べている。
さらに、先代モデルでは2つだったUSBポートがさらに2つ追加され、全部で4つとなった。キーボードやモニタに加え、Wi-Fiドングルなどを接続したいユーザーには便利だ。
その他の注目すべき変更点は、GPIOピンの数が先代の26本から40本に増えたことだ。また、以前は別々だったオーディオポートとビデオポートが、新モデルでは4ポートのジャックに統合されている。
さらに、Model B+では消費電力が0.5W~1W減少したほか、オーディオ回路に低ノイズ電源を採用したことでオーディオの質が向上した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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