米国時間7月11日、米Yahooの女性幹部が部下の女性にセクシャルハラスメントを行ったとして提訴された。
同社のエンジニアリング部門シニアディレクターのMaria Zhang氏は、課題の多いインターネットポータルを立ち直らせるためのYahooの戦略の中でも重要な、モバイル分野において主要な役割を担っている。「Yahoo Sports」「News Digest」を含むYahooの複数のモバイル事業で、Zhang氏はコンテンツおよび開発者向けツールのチームを率いている。
訴状によると、主任ソフトウェアエンジニアのNan Shi氏は、Zhang氏から複数回にわたって性行為を強要されたという。Shi氏が言い寄られるのを拒絶し始めると、Zhang氏はShi氏をプロジェクトリーダーから外し、否定的な勤務評価を与えるという行動に出たとされる。
Shi氏は経歴に傷がつくことを恐れて、ハラスメントの報告を控えていたという。その後、Shi氏はYahooに報告したが同社は何も対応せず、同氏に無給の休暇を取らせ、最終的には解雇した。この訴訟についてはSan Jose Mercury Newsがいち早く報じていた。
訴状には次のように書かれている。「Zhang氏は原告に対し、性行為に応じれば今後Yahooでの明るい未来が待っていると語った。またZhang氏は、自分の求めに応じなければ、原告の仕事、株式、未来も含めて、すべてを取り上げることができるとも言った」
Shi氏はYahooも被告に加えており、セクシャルハラスメント、感情的苦痛を故意に与えたこと、不当解雇の3つについて損害賠償を求めている。
Yahooの広報担当者はMercury Newsに対し、「Maria Zhangに関する訴えには根拠も真実もまったく存在しない」と述べ、「Mariaは称賛に値するYahooの幹部であり、われわれは同氏の汚名を晴らすために積極的に戦うつもりだ」と続けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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