モバイル関連のリーク情報で定評のあるEvan Blass(@evleaks)氏は、これまで確度の高いうわさを提供してきた。
しかし、Microsoftが2014年夏に「Surface Mini」をリリースするという、Blass氏が米国時間7月7日付でTwitterに投稿した情報は、筆者の情報筋の話から判断して正しくないと思われる。
われわれMicrosoftウォッチャーが見聞きしたことから判断すると、Microsoftは「Surface」タブレットの最新製品として、ARMベースのSurface Miniを5月20日にリリースする計画だった。情報筋の話では、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏とおそらく他のMicrosoft幹部らは、比較的直前になってSurface Miniのリリース取りやめを決定したという。
主な理由は、タッチファースト(タッチ優先)版「Office」(開発コード名:「Gemini」)アプリの「Windows 8.x」向けバージョンがまだ完成していなかったためだ。これらのアプリ抜きでは、いくら「OneNote」のタッチファースト版および「Windows Store」版がすでにWindows 8.x向けに提供されているといっても、Surface Miniにさほどの競争力も差別化も期待できない。
MicrosoftのOfficeチームは、今なおWindows 8.x向け「Word」「Excel」「PowerPoint」のタッチファースト版に取り組んでいるが、同スイートはまだ完成しておらず、パブリックベータ版さえ公開されていない状況だ。
一方で、筆者の情報筋から聞く限りでは、「Android」タブレット向けタッチファースト版Officeの開発はそれより進んでいるようだ。Android向けOfficeスイートのリリース予定は、2014年中とうわさされている。
対する「Windows」向けタッチファースト版Officeのリリース予定は、現時点では2015年春頃になるとのうわさだ。
筆者の情報筋によると、Microsoftは、Windowsを搭載した7インチまたは8インチのSurface Miniタブレットをリリースする考えを完全に見送ったわけではないという。しかし、そのようなSurface Miniタブレットは、早くても2015年までは登場しない可能性が高いとのことだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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