Googleは先週開催した「Google I/O」開発者会議でサムスン製、LG製、およびMotorola製の「Android Wear」搭載スマートウォッチを披露するなど、インターネット接続機能を備えたウェアラブルデバイスへの取り組みを積極的に推進している。
米国時間7月2日にリリースされたソフトウェアアップデート「Google Play Services 5.0」は、アプリがAndroid Wear搭載ウェアラブルと容易に連携できるようにする機能を備えており、ウェアラブルデバイスが広範に普及する時代の到来に貢献するだろう。Android Wearは、Googleがウェアラブル向けに最適化したAndroidバージョンだ。
少なくとも現在のところ、スマートウォッチはスマートフォンとペアリングしなければ、インターネットに接続することができない。今回のアップデートにより、スマートフォンおよびタブレット上のアプリとデータをより効果的にウェアラブルデバイスと同期させることが可能になる。
Googleは同開発者会議で、Androidをより多くの分野に拡大する野心的な新計画を発表した。具体的には、Androidをスマートフォンやタブレット以外の分野にも拡大して、さまざまなプラットフォームの基盤にすることを目指す。それには、腕時計やテレビ、電化製品、自動車のダッシュボードなどが含まれる。
そうしてリーチを拡大することで、Googleは、同社(と広告主)が切望する貴重なユーザーデータを収集できるようになる。そうしたデータには、同社が現在、スマートフォンやタブレットから収集している位置情報やアプリ使用に関する情報よりさらに個人的なユーザーデータが含まれる。
しかし、少し分かりにくいが(そして、少なくとも消費者はほとんど気づいていないが)、その取り組みには、多様なプラットフォームのすべてで動作できるようにAndroidを最適化したい、という動機もある。したがって、このソフトウェアにより、スマートウォッチユーザーが自分のアプリからの通知やメッセージをよりシームレスに受信できるようにすることが容易になるはずだ。
Androidをさまざまなデバイスで同じように使用できるようにすることは、最近のGoogleの主要なテーマである。同社は先週、「L」という愛称が付けられたAndroidの最新バージョンを発表した(2日にリリースされた「Google Play Services」のアップデートと混同してはいけない)。
Android Lの重要な要素の1つが「Material Design」だ。Material Designは、Androidを搭載するすべてのデバイスに同じようなルックアンドフィールを提供することを目指すデザイン言語だ。Androidデザイン担当バイスプレジデントのMatias Duarte氏は同開発者会議で、「どのようなシステムを使っていようと、ユーザーは皆さんのアプリの使い方をよく把握できるようになる」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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