Appleの「CarPlay」システムをダッシュボードに搭載することを表明した自動車メーカーが次々に登場しているが、ドイツの自動車メーカーAudiがこれに加わった。
Audiは現地時間7月1日、2015年から新モデルでCarPlayを提供すると発表した。欧州では2015年の新型「Audi」でCarPlayがお目見えし、北米では2016年初めの予定だ。
これまでに、Ferrari、本田技研工業(ホンダ)、現代自動車、Jaguar、Mercedes-Benz、Volvoの各社がCarPlay搭載車を2014年に市場投入する計画を表明している。Audiは既にAppleが「明言した」CarPlayに協力する自動車メーカー25社に名を連ねていたが、このAppleシステムをサポートするモデルの発売時期について、これでようやく裏付けが取れた。
ただし、VolvoやMercedesといった一部のメーカーは、今後発売予定の自動車のうち、どのモデルでCarPlayを採用するのかを既に明らかにしているが、Audiは同様の情報について明らかにしていない。
Audiは、CarPlayを独自のビルトインコントロールおよびタッチシステムと統合する計画だとしている。その目的は、運転中の通話や「Maps」などのアプリを使用する際に、余計なものを最小限にしてドライバーが道路から目をそらさずに済むようにすることだ。同社はまた、CarPlayをダイヤル、タッチ、音声で操作するAudi独自のシステムと統合することにより、ドライバーがAppleの「Siri」を使用できるようにする予定だ。
一方、Volvoは先頃、ダッシュボードに対するより大掛かりなデザイン変更の一部としてCarPlayが加わることを表明している。こちらは、中央のコンソールからすべての物理ボタンを取り除き、タッチディスプレイシステムの一部であるタイルに置き換えるというものだ。
Appleの車載システムをサポートするのと同時に、AudiはGoogle主導の「Open Automotive Alliance」にも入っている。このほかにも、AppleとGoogleの両システムをサポートする自動車メーカーは、Abarth、Alfa Romeo、Chevrolet、Chrysler、Dodge、Fiat、Ford、ホンダ、現代、Jeep、起亜、マツダ、三菱、日産、Opel、富士重工業、スズキ、そしてVolvoとなっている。
自動車システムでは、Microsoftが最も長い歴史を持っているといえるかもしれない。同社の「Windows Embedded」は主要な自動車メーカーが採用してきたからだ。そのMicrosoftも車載情報システムでは現在、他社を追いかける側に立っている。とはいえ、Microsoftは「Windows Phone」が市場から取り残されないようにする取り組みを強化しているところであり、同社は2014年に入り、独自の車載システムを発表し、初期の「Cortana」の実装を披露している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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