Googleは、「Android」および「iOS」向けの文書作成アプリ「Quickoffice」を終了することを短いブログ投稿でひっそりと明らかにした。同アプリは今後Android端末にプレインストールされることはなく、数週間で「Google Play」とAppleの「App Store」から削除される。アプリを既にインストールしている人は利用を続けることができるが、Googleからのサポートや新たなアップデートはなくなるということは認識しておくべきだろう。
今回のブログ投稿には、Googleがこの決断を下した理由は書かれていないが、この動きは意外なものではない。2014年に入ってGoogleは「Google Docs」「Google Sheets」「Google Slides」のスタンドアロンアプリを公開しており、基本的にはQuickofficeの編集機能をすべてこれらのアプリに移行している。さらに、これらのアプリが公開された際、Googleは「Google Drive」の編集機能を削除している。Google Driveは一時、ユーザーがファイルを保存、整理、編集するための総合的なツールとなっていた。
現在はDocs、Sheets、Slidesという個別のアプリがAndroidとiOS向けに提供されているため、QuickofficeはGoogleから見て陳腐化したものとなっている。しかし、これらのアプリは、「Microsoft Office」のファイルとの完全互換など豊富な編集機能を備える一方で、モバイル機器で文書、スプレッドシート、プレゼンテーションを扱う場合には3つのアプリをすべてダウンロードしなければならない。Quickofficeなら、こうしたファイルすべてを1カ所で編集することができた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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