最近は画面の大きなスマートフォンや、タブレットの利用が広まってきている。そうしたデバイスで有効活用できるアプリの1つに、オフィス文書の作成ツールが上げられるだろう。小さな画面では文書ファイルの閲覧が精いっぱいだったが、10インチのタブレットであれば文書編集にも十分役立てられ、ビジネスシーンでの活用を大きく広げることもできる。
Androidデバイスでオフィス文書を扱うのに便利なのが、総合オフィススイートアプリの「Quickoffice」だ。このアプリは以前は有料で配信されていたが、開発元がGoogleに買収されたことから、無料で利用できるようになったことでも話題となった。有料アプリならではの品質の高さと豊富な編集機能が、誰でも気軽に利用できるようになったことは大きいだろう。
Quickofficeには、ドキュメント(ワープロ)、スプレッドシート(表計算)、プレゼンテーションと、オフィススイートの定番ともいえる3つの機能が搭載されており、文書の閲覧だけでなく編集も可能となっている。ドキュメントであれば文字の装飾や箇条書き、スプレッドシートであればグラフの作成といったように、基本的な編集機能は一通り揃っているので、凝った文書を作成するのでなければ十分活用できるだろう。Microsoft Officeの文書ファイルを扱うことが可能であることから、一部違いはあるものの、PCで作成したオフィス文書をそのまま開いて活用することが可能だ。
またQuickofficeは、Googleが提供するアプリになったこともあり、Googleドライブとの連携がしやすいのも大きな特徴といえる。Androidに登録されているGoogleアカウントを使って連携すれば、Googleドライブをスマートフォン本体内のストレージと同様に扱うことができ、クラウド上にある文書ファイルの読み込みや保存が簡単にできるようになる。ただしGoogleドライブ上で作成したオフィス文書ファイルは、Quickoffice上では閲覧しかできない点には注意したい。
オフィスツールで一般的なテンプレートが用意されていないので、1から文書ファイルを作成するのがやや不便であるなど、PC向けのオフィススイートと比べると機能は物足りなさを感じる部分はあるものの、無料であることを考えれば機能的には十分だろう。ビジネスシーンには大いに役立つアプリであることは確かなので、気軽にインストールして有効に活用したい。
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